2007年11月11日

ご挨拶

この共同ブログはこの記事をもって終了いたします。

スタートしてから2年4ヶ月。
たくさんの出会いがあり、世界が広がりました。
本当にやってよかったと思っています。
読んでくださった方々に、コメントをいただいた方々に、心よりお礼申し上げます。

<eribowより>

事情があってしばらく着物をお休みすることになりました。
それに伴い、長々続けてきた「着物語り」もお休みいたします。
ブログを通じて知り合うことができた方々とのご縁は
ずっと大切にしていきたいと思っています。

古い友mizuhoとは、新たな面を共有することができ、
言うべきことは(陰で)キチンと諌めてくれ、素晴らしい相棒でいてくれました
前よりもっとたくさん遊べたし、楽しかった!ありがとう>mizuho


<mizuhoより>

共同ブログという試みは、
当初考えていたより、たくさんの実りをもたらしてくれました。
仕事に追われてついつい更新が滞る私にとって、
精力的なeribowというパートナーがブログを盛り上げてくれたことは
とてもありがたかったです。
お疲れ様、ありがとう>eribow

着物遊びは続けますし、書きそびれたこともまだたくさんあるので、
一人でいつまで続くかわかりませんが、年内に新ブログを立ち上げる予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。


ブログを閉鎖することも考えましたが、
いただいたすばらしいコメントが、これから着物遊びを始めたい人に
役立つこともあると思い、このまま残すことにしました。
今まで本当にありがとうございました。

eribow&mizuho

※年内はメンテナンスします。
コメント、トラバも年内は受け付けております。

<2007年12月29日追記>
たくさんのコメントありがとうございます。感謝感謝です。
新ブログ立ち上げました。ぼちぼちと続けていきますので
今後ともよろしくお願いいたします。〜mizuho

みず穂のぼちぼち着物遊び
http://mizuhokimono.seesaa.net/
posted by mizuho at 21:32| Comment(72) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月30日

アンデルセン公園で機織体験

 先日、娘とその友人たちを連れてアンデルセン公園へ行った。イベントの代休で、平日の学校休み。私もたまたま休みがとれたので、久々のお子様サービス、である。

アンデルセン公園.jpg 船橋アンデルセン公園は、娘たちが乳幼児の頃からの定番お出かけスポット。
 広くて緑がいっぱい、水遊びコーナーあり、アスレチックあり、美術館あり、クラフトゾーンあり、ポニー乗馬あり、1日遊んでも遊びきれない子どもの天国。千葉の子育て情報誌のランキングなんかでは必ず上位にくる人気施設である。

 車のない我が家には、いまいちアクセスが悪いのが難なのだが、この日はたまたま「おとぎの国の花フェスタ」というイベントをやっていて、送迎バスも出ているので決行。

京都ブース.jpg イベントの花の展示もかなり大掛かりで面白かった。これは京都の町をイメージした花壇。いろんな市町村や団体からプレゼンされていて、それぞれテーマがあったりする。幼稚園なんかの団体の出品もあって、趣向はいろいろ。このイベントを目当てにシルバー層が押しかけていて、バスが満員だった。

在原業平.jpg もうひとつだけおまけ。花壇の中に着物が! 在原業平と二人の姉妹の悲恋物語をモチーフにした展示。


 ・・・ここでやっと本題。何度も遊びにいっているアンデルセン公園だが、実はいつも水遊びとアスレチックにはまって帰る時間になり、クラフト系はノーチェックだった。しかし! HPで染め織りの体験ができることを発見、子どもたちをさりげなく誘導(笑)。
 織物体験.jpg
 「織のアトリエ」で子どもたちが目を輝かす。明るい部屋にたくさんの機織機、きれいな見本と色糸たち。子供向けなので値段も300円からと格安。時間をかければ大きなものも織れる。

子どもの織り体験.jpg さっそく機織りにはげむ、小さな織姫たち。かわい〜。最初は苦戦していたが、みんな飲み込みが早く、それぞれ30分足らずでコースターサイズを織り上げていた。またやりたい! という声もあがり、私も嬉しい。
 ちなみに、何度も通うとステップアップし、大物をただで織れる、というサービスがある。

染めの作品.jpg 染めもぜひやりたかったのだけど、2時間かかるというのであきらめる。次回はぜひリベンジだ! 藍染や草木染など、期間入れ替えでいろんなメニューがある。とっても楽しそうだ。

草木染の糸.jpg 織のアトリエの糸にも、草木染めのものが結構あった。いい色〜。これだけで織りたいなあ。今回は子ども4人の引率だったので自分は見学&撮影だけしてたけど、次回は私もやろう、と決意。

娘の作品.jpg
 左は娘の作品。お友達にあげるというので、お友達のイニシャルを家で刺繍して、はじの始末をしてコースターに仕上げていた。喜んでくれたかな?
posted by mizuho at 23:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 和の手作り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月24日

小学校で茶道体験

 先日、娘の通う小学校で茶道体験のお手伝いをした。

 午前中は子どもたちの音楽発表、午後は保護者と地元の人たちが出し物をやって子どもたちが体験する、という毎年恒例のイベントがある。出し物はだいたい決まっていて、茶道体験もそのひとつ。

お茶室看板.jpg 子どもの学年によって保護者の担当が振り分けられていて、たまたま今年は「茶道体験」のお手伝い担当がまわってきたというわけだ。

 この茶道体験は自治会の婦人会のみなさんが長年仕切ってやってくださっているもの。今までは他の担当で忙しく、やっていることは知っていたが見たこともなかった。

お茶室.jpg
 教室に、即席茶室が登場。子どもたちは(大人の参加もありだが)、お手前をひととおり見て、茶道に関する話を聞きつつ、お菓子とお茶をいただく。
 保護者の仕事はお茶やお菓子を運ぶことと、裏でお茶をたてたり茶碗を洗ったりすること。100人以上が体験しにやってくるので、結構忙しい。

 前日、お茶のたて方と運ぶ所作をみんなで教わる。なにしろ時間がないので、先生の指導も厳しい。実は私はまともに茶道をやったことがない。それこそ文化祭で体験した程度だ。まわりの保護者も似たようなもので、結構緊張感が漂う。周りの話を聞くと、「茶道体験担当」というのは実は避けたい担当のひとつらしい(笑)。

 でも楽しかった! やっているうちになんとなく上達もするし、子どもたちがみようみまねでお辞儀をしたり茶碗をまわしたりするのも、とってもかわいい。家でもお茶たててみようかな、とちょっと思った。抹茶の味、好きなんだよね。

 実際動いてみて、これは本来着物でするものだ、というのもよくわかった。ちなみにこの茶道体験では、お手伝いの保護者は「スカートと白ソックス着用」と決まっている。足袋の代わりの白ソックスというわけだ。せっかくなので着物着たいなあ、とも思ったが、先生以外は婦人会の方々も洋装なので遠慮した。考えてみたら茶席用の着物なんてもってないし・・・。

 合間に、婦人会の方々(私の母くらいの年代?)にいろいろお話を聞く。茶道は、「花嫁修業で、みんなやるもの」だったという。そういえば私の母も茶道と華道は免状もっていたはずだ。

 でも、自分自身のことを振り返ると「花嫁修業」なんて考えたこともなかった。そもそも結婚願望がなかったこともあるけど・・・でも、茶道を習いに行くのが普通、という空気もなかったはず。「みんながやるもの」という風潮はいつ廃れたのかなあ?

 それにしても、「花嫁修業」に茶道があったということは、結婚して、茶道が役立つ場面があったってことだよね? それも不思議な感じがする。一般家庭でお茶をたてることが普通だった時代があったのかなあ? 少なくとも母がお茶をたてるの、みたことないんだけど・・・

 着物が急激に衰退したのと一緒にお茶の習慣も廃れたのかなあ? それとも、そもそも「教養」としての扱いだったのかしら。確かに、立ち居振る舞いが美しくなるという副産物はありそうだけど。
posted by mizuho at 23:23| Comment(17) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月19日

手彫り印鑑との出会い

 先日、出張で福岡に行ったときのこと。空港でかなり時間があったのでふらふらしていたら、「手創り職人展」というコーナーを発見。染め織りを含む和の職人さんが実演交えて販売をされている。ラッキー!

 桜染めの小物やツゲ細工などを見学しつつ、なぜか吸い寄せられてしまったのは手彫り印鑑。

手彫り印鑑コーナー.jpg 妻がデザイン、夫が彫り、という分担で印鑑づくりをしておられるすてきなご夫婦。材料は自然木で、長年かけて集めてきたものだそう。今ではもう手に入らない木もあるとか。

 ブログに写真載せてもいいですか? とお願いしたら快諾してくださった。残念ながらHPなどはつくっていないそう。催事で東京に来ることもあるそうだが、普段は糸島郡志摩町というところで「伊都の国彫り」という工房をされているそうだ。

 彫匠の鮒田晃男さんはアイヌのご出身。いかにも匠、という感じのかっこいい作務衣姿。デザイナーのひろこさんはとっても暖かな、笑顔のすてきな方だった。人通りが少ないのをいいことに、ついつい話し込んでしまい、握手までしていただいて別れた。

えぞつげ.jpg もちろん印鑑はつくっていただいた。たくさんある木の中から、しっかりした感じの「えぞつげ」を選ぶ。最初は娘たちへのお土産、と思ったのだけど、デザインの相談をしていたら自分も欲しくなってしまい、結局3つお願いする。
 お値段はひとつ4200円(木の種類や大きさによって値段が変わる。2000円くらいから)。

mizuhoの印鑑.jpg 数日たって達筆のお手紙とともに印鑑が送られてきた。サイドに私の誕生花のすずらんを彫っていただいている。
 実は「着物遊び俳句」も再開しようかなと思っていて、着物遊び用の印鑑。ローマ字では味気ないので、ひろこさんにアイデアをいただいた。かわいいでしょ? 

娘の印鑑.jpg 娘たちの印鑑は、生まれ月に合わせて桜と秋桜。本名の漢字でつくったので字面のアップは自粛。いい出来なので残念だけど。

ふくろうの印鑑o.jpg おまけ。展示してあった招福印のふくろう。個人の印鑑としては立派すぎだけど、お店の印鑑なんかにつくるにはすてきかも。
posted by mizuho at 10:22| Comment(11) | TrackBack(1) | 和の手作り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月15日

手作り簪で日舞デビュー

 日舞で舞台デビュー、といっても私の話ではない。次女の話。
 前に書いたようにちょくちょくレッスンを受けていたのだが、ついに舞台に立つことに。

日舞の舞台.jpg はっきりした写真を見せられないのが残念〜。子どもたちはとってもかわいかった。まあ、レッスンといっても月に1回くらい、全部で5回くらいなので、たいした出来ではないのだけど、それでも次女は振りを完全マスター、なかなかサマになっていた(親馬鹿)。

 そして、今回、「きものの喜」で一目ぼれしたkemiさんのつまみ簪、お願いして舞台用につくっていただいた。オーダーメイドの髪飾りなんて贅沢〜(お値段は格安)。

簪赤.jpg 次女には赤をリクエスト。浴衣が白地なのではっきりした色にした。舞台用にはちょっとおとなしいということで、花がプラスされている。この「さがり」がかわいいでしょ〜! 踊ると、これが揺れていい感じ。
 つまみの花、3つついているんだけど、写真ではちょっとわかりにくいなあ(顔が傾いているので)。
 もちろん娘もお気に入り。

紫簪.jpg こちらの方が形はよくわかるかな。長女のは浴衣に合わせて紫。こちらもリボンにプラスしてつけたのだけど、前から見るとやっぱり下がりがかわいい。今回、日舞は5年生以下ということだったので、長女は歌で出演。だんだん浴衣が板についてきたかな?

 来週も同じメニューで養護施設の慰問コンサート。簪はまた活躍予定。kemiさんありがとう!


posted by mizuho at 00:56| Comment(5) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月12日

着物ライフの楽しみを語りあう

 着物をめぐる家族の無理解や苦労の話題を振ったら、元ネタにさせていただいた方からいろいろご事情あることを伺いまして、取り下げさせていただくことになりました。せっかくコメント下さった方々には大変申し訳ありませんm(__)m

 着物をめぐる楽しい話題で盛り合わせよう、という意図を持って作られている当ブログですが、5%くらいは着物をめぐって出会った悲しいこと、苦労話、困ったことなども交えていいんじゃないかなぁ、と思っていた私でした。何であっても100%楽しいよ、イイよ、苦労なんかないよ、と言ってしまったらちょっと味わいが足りないよね(^^;
 「同じ経験を持った仲間がいるんだなあ」「自分ひとりじゃないんだなぁ」「こういう考え方をすれば乗り切れるのか」といった、体験者同士ならではの通い合いができたらいいな、と思ってました。
 だから、仲良しの着物お友達の体験を取り上げたといっても、それはきっかけにすぎず、私はいつかこういうテーマで話をしてみたかったのです。

 でもね。
 「苦しいこと」を語りあうのは、難しいんだなぁということを痛感しました。

 いつか、「家族のこと」「お金のこと」、重くて辛かった話ができるといいと思う。でも、それは、今、ここで、ではないのかなあと思う。
 ここはやっぱり初心に帰って、「いかに楽しかったか」「何にワクワクしたか」「どう工夫したか」などなどのカラーをもっと押し出すべきかなあと省みました。当分(ずっと?)「着物ライフでこんなことが辛かった」ネタはお休みだ!!!苦しいことの分かち合いは、陰でやろう!>友ALL
 ま、「ここが困った!教えて」みたいな質問相談、「下駄の歯が折れちゃったよー(泣)」などの他愛もない失敗話くらいは振るかもしれないけど(笑)。

 私の「バイブル」、きくちいまさんの『着物がくれるとびきりの毎日』は、決してハイテンションなおたくの打ち込みぶり(笑)ではないんだけど、全編を通して「楽しいよ」というメッセージに溢れている。読むと元気が出て、着物が着たくなる。憧れますね♪

 秋晴れや 笑顔忘るな 着物友 〜衿女
posted by eribow at 09:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月10日

無地の帯もいいなあ

 昨日、電車の中で、大柄の秋草?をあしらった緑系の小紋に、朱色の無地の帯をされた方を見かけてはっとしました。
 私よりはちょっと年上?呉服屋の店員さんか着付けの先生か、とにかく何となく普段から着慣れている風情。スタンダードな白襟白足袋で、着丈は若干短め。

 初心者の好奇心ゆえ、ずっと「変わったポイント柄」のお太鼓が大好きで、そんなのばっか夢中になっていた私(笑)。無地って何となく洋服ちっくでもあるし、せっかく和の意匠がいっぱいあるんだから、つまらない!とずっと思ってきて、ほとんど着用したことがなかった。でも幾何学模様や抽象柄でとても品のいい着こなしの友達や街中の人を見かけるにつれ、ちょっと感覚が変わってきた。
 それに、変わり柄の帯って、合わせづらいし、飽きも来るんだよね。えっ、そんなこと最初から気づけって?(^^;

 ざっくりとした温かみある質感が表に立って、秋草の中の一色を取り入れてコーデして、奇を衒(てら)わず落ち着いたその着こなしは素敵だった。思わず、ずっと後をつけて行こうかと思いましたが、ストーカー行為は犯罪よね(爆)。

 秋草の 朱(あけ)を背負いて 白き衿 〜衿女
posted by eribow at 23:30| Comment(7) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月08日

ミュージカルでキモノ風ダンス衣装

 地元・鶴見、花月園競輪場を会場として催された、区政80周年記念事業の一環の「とことん鶴見 80th」というイベントへ家族で行ってきました。
 絶好の秋晴れに恵まれ、地元民で大賑わいです。銘菓お土産コーナー、フリーマーケット、エスニック料理の屋台など冷やかして、お金かけずに(笑)ぶらぶらと楽しみました。古い写真や街紹介ビデオ番組などで「鶴見の歴史」を知るコーナーなどもありました。

 スタジアムの真ん中のステージでは、吹奏楽やら和太鼓やらの演奏が次々と上演されていました。
tsurumi festival 001.jpg その中でダンス・スタジオ W.Dream(ダブル・ドリーム)というグループの鶴見花月園少女歌劇団☆夢組というミュージカルを観ました。
 おねーさん7人組は、片身変わりの半被(はっぴ)風上衣に、キンキラの帯をリボン風に巻き、黒いスパッツが忍者風。刀、小刀、扇などの小物を手に、ロックなライブダンスです。悪役の男性は、袴に網目ジャケットだったり、閻魔大王風の赤黒金だったり。ポップな和洋折衷ステージです。

tsurumi festival 002.jpg 途中から登場した小学生くらいの女の子達のミニ丈の浴衣風衣装にもびっくりしました。足を高く蹴り上げ、ポニーテールを振り乱して激しく踊り狂うわけですから、このくらい活動的にアレンジしないといけないのは分かるのですが、テニスウエアのごときスカートスタイルには目から鱗でした。
tsurumi festival 003.jpg 後姿は、どでかリボンです。これがまたキュート♪(全て写真撮影・掲載許可済)

 この子達が、もうめちゃめちゃ踊りが上手いのです(驚)。まあ、比較的小さい子たちはまだ動きもあどけなかったけど、メインらしき2人くらいの子は、一つ一つの動作のキレも抜群、プロはだし。そして表情がいいっ!(>▽<) 未来は安室奈美絵?ダイヤの原石?(震)

 運動会を見てても思いましたが、昨今の若い子や子供たちの間で、じわじわと広がり続けている「ネオ・ジャポニズム」の流れをひしひしと感じます。古典的な和の舞踊には、所作、型、重心、リズムなど、伝統の素晴らしさが詰まっていて、奥深く心惹かれますが、その一方、そういった伝統から切り離された、外国人や現代日本人の目から見た「Japanese cool=カッコいい日本」、テイストとしての和も大好きです。
 既成概念を取っ払ったキッチュな和の形の中に、新しい潮流が見える‥そんな期待感ドキドキでステージを観覧してました。

 秋晴れに キモノ少女ら 花と舞う 〜衿女
posted by eribow at 10:20| Comment(2) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

香る秋の庭

kouen 001.jpg 朝早く目が覚めました。
 ベランダへ出ると、大気に芳(かぐわ)しい香りが満ちています(驚)。花の香りです。我が家はマンションの4階。ここまで届くなんて何の花だろう‥ふと気になって、そっと着替えて外に出てみました。
kouen 007.jpg

 朝は大好きです。公園には清々しい朝日が溢れていました。

kouen 004.jpg kouen 005.jpg kouen 009.jpg
 いろんな秋の草花が咲いたり実ったりしています。名前も何も知らない自分が歯がゆいです(^^; 夏の名残のオシロイバナもまだ咲いています。
 「和服は単なる衣服ではない」というのが私の意見ですが、和服に親しむことによって「季節に鋭敏になる」「自然(特に植物!)に対し愛着がわく」という絶大な効果があったことは、これまでも何度も書いてきたとおりです。

kouen 008.jpg これかな?と思われる白い花にたどり着きました。が、鼻を近づけてみるとさほど香らない??見かけ沈丁花(じんちょうげ)のようでした。でも、季語で検索すると春なのね。(調べないって言ったくせに(^^;)
 藪全体が、香っているようです。百合にも似た、力強く気品ある芳香です。

kouen 013.jpg 結局、謎は解けずにミニ散歩は終わりました。

 目には見えないのに、遠く離れた場所まで届く‥香りの不思議に打たれました。見えなくても、人の心を打つ。ほのかに人を包み、癒し、幸せにする。帯に忍ばせた匂い袋も、こういうことなのよね。
 香りは「目に見えない美」の典型ですね。

 夢の朝 匂(にほ)ひ袋か 秋の庭 〜衿女

posted by eribow at 23:38| Comment(5) | TrackBack(0) | 季節を感じる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月06日

凛々しき袴姿の応援団長

 子供たちの運動会、今年の応援合戦の応援団長は袴姿でした!(驚)

undokai2007 012.jpg 赤組は赤い胴着に臙脂の袴。白組は白い胴着に紺袴。お約束のながーい鉢巻。赤組の真っ赤な軍手と、両軍とも足元靴なのがご愛嬌です(笑)。
 海老反りになって、腹の底から搾り出すドスの効いた声。昨今の、ゲームばかりやってへらへら軟弱で挨拶もロクにできない現代っ子を見慣れた目から見ると、惚れ惚れするほど古典的です。
 特に赤組の団長が堂々と声を張り上げててよかったナ、と思って後で子供に言うと、「違うんだよ、白組の団長は練習しすぎて声潰れちゃったんだよ」とのこと(^^; そっか、本番で声出なくなるほど精一杯声を出したんだな、それもまたえらいなー(感動)。

 昨今の運動会は、本当に「和」を意識した出し物が増えています。一方、組体操のBGMに洋楽を使ったり、花笠音頭とマツケン・サンバをカップリングしたり(笑)、ストレートに「古い」だけじゃない。子供たちが自然に受け入れられる現代的アレンジで、和のエッセンスを取り入れる手法が上手い。
 応援団も、袴姿の一方、ビリー・ザ・ブートキャンプ風の振り付けが混じってたりして(爆)、カッコつけとズッコケ、古典と最先端がミックス。こういう、型にはまった「伝統」ではなく、現代の目から見ても本当に「カッコいい」形で、和服をイントロデュースするっていいなぁ♪と思いました。
 それにしても、応援団長、カッコよかったなあ〜(はあと)

 袴着て エール交換 天高く 〜衿女

posted by eribow at 16:30| Comment(3) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月04日

浴衣をクリーニング?!

 運動会でPTAママたちに浴衣を貸し出して、盆踊りを踊った話。終わって片付けをしていると、お貸ししたママ友たちが「今日はありがとうございました。浴衣、洗ってきます。」と言ってきました。ほんの10分ばかり、洋服の上から羽織っただけです、洗うのも勿体ない、どうせ近々湯上りに着たり木綿着物代用品で着たりもするはずなので、「いいですよー」とお断りしました。
 すると「でも、クリーニング代とか悪いし‥」と仰るではありませんか。浴衣をクリーニング?(^^; 「木綿ですよ、Tシャツと同じ素材だよ、洗濯機で洗うよ〜。パジャマをクリーニングに出したら変でしょ、それと同じ」と説明したら「そうですか?」と若干不安そうにお任せしてくれました。
 が、ふと不吉な予感(^^; がしたので、私とともに浴衣を貸し出す側だったママ友に「もしかして浴衣クリーニング出すつもりじゃない?」ときくとそうだとのこと(@O@; 「1枚も7枚も同じだから、一緒に洗うよっ!(>_<;」と申し出て、洗わせてもらうことにしました。「いや〜、いつもクリーニングに出してたからさあ、家で洗う自信なくて」とのこと。
 そりゃまあ、1年に1度しか着ない「晴れ着」なら、ずっと箪笥で保存しておくわけだし、ピンときれいに皺寄らずいてほしいわけだし、クリーニングの仕上がりが相応しいのは分かる。「水洗い出来ない」ことが知れ渡っている呉服と、形は同じだから、混同が起こっているのだとも思う。でもなー(;_;)
 「どーしても浴衣が着付けられないから、美容室に駆け込んで(有料で)着付けてもらった」実話を知っています。「寝巻き」だった浴衣が、役割的には「ジャージ」のはずの浴衣が、クリーニング屋に出され、美容院で着付けられるものにさえなっていることに、普段着としての着物の消えっぷりを思い知らされました。

 普段は普通コースにしているのですが、袖付けが少しヘタったことがあるので、人のものは念のため弱水流で洗うことにします。
undokai 006.jpgundokai 007.jpg 着物ハンガーが3本あるのでフル活用し、後は物干し竿に長々と広げて干します。

 “晴れ着”としての使用を考慮してアイロンは軽くかけることにします。正直、面倒くさいけど(^^; だって自分だったら、滅多にかけないからね。でも、何より「浴衣は楽しいけど、後がめんどくさいなあ」と皆に思ってほしくなかった。「浴衣着て楽しかった」という印象だけが残ってほしかった。そのためだったら、浴衣数枚分のアイロンくらい何のそのです(鼻息)。
 着物扱い慣れていない人にとってはあの「布の面積」そのものが多分心理的負担になると思う。そういう意味でも、私がやった方がいいのです。地のししたこともあるしね(笑)。

 「身近な暮らしの中に着物を着る」ことを伝えたい私。「浴衣は洗濯機で洗える」と6人の人に知って頂けて満足です♪

 秋晴れに 洗い浴衣の 翻(ひるがえ)る 〜衿女
posted by eribow at 16:45| Comment(10) | TrackBack(1) | 着物収納・お手入れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月03日

運動会の盆踊り、浴衣ママーズ

undokai2007 049.jpg 雨で順延順延を重ねた息子たちの小学校の運動会、やっと開催されました!ここ数年新しく恒例となった盆踊り、PTA役員で浴衣着て踊りましたよ♪
undokai bonodori.JPG
 私のほか「美容師の免許持ってるから、着付けは任せて」という方と、「浴衣大好き♪自分で着れるよ」という方のお2人が名乗りをあげていました。自称・普段着物普及委員の私が黙っているはずがありません、「浴衣も帯も下駄もお貸ししますのでぜひ皆さん着ましょー!」と呼びかけました。が、反応はナシ(^^; 3人だけかなーと思っていましたが‥
 当日になって、「着よっかな♪」と乗り気になって下さった方が4人も!!!(@O@; 7名にもなりました。ヤッタ!

undokai yukata1.JPGundokai yukata3.JPG 着付けのできるママと私の2人で沢山持ってきました。「いろいろあれば選べるだろう」くらいの気持ちでしたが、これがほぼ総動員!売り切れ!(驚) 体の大きい人、足の大きい人、いろいろ制約があって大変でしたが、大慌ての割に全員がなんとかなりました。いやー大荷物持ってきた甲斐があったわ(感涙)。

 PTAでの運動会のお手伝いの合間ですから、Gパン洋服の上から10分くらいで無理矢理着付けです。ま、余興ですからね(^^;
 着付けのできるママと、もうお一人着付けのお手伝いして下さるおばさまと、お2人がフル活動して下さったお陰で着られました。一人だけ、自分で着てました。私?着せてもらいました(^^;軟弱

 グラウンドへ出ると、女の子達が口々に「わー、可愛い♪」と声をかけてくれました。もちろん私も嬉しいですが、自分の場合着物姿で褒められ慣れているので(笑)、むしろ他のママ達が嬉しそうにしていることが嬉しくてたまりません。
 こう言っちゃ何ですが、皆さんそれぞれ本当に素敵でした。何度か書いている通り、小学校ママの皆さんの普段着姿はよく言えば実用本位で無難、ぶっちゃけ「華がない」。それが、なによぅ、みんないい女じゃない♪美人度3割増し4割増しです(鼻息)!
 現代の浴衣って「晴れ着」なんだなあ、と気づかされます。大人なママたちだから、と、どピンクのギャル浴衣は持ってこなかったのですが、黄色のギャル浴衣のママが一番映えているのを見て、こういう時はうんと華やかでいいんだなーと再認識しました。
 お貸しした皆さん、もうきゃぴきゃぴして、内側からもキレイになっていました♪

 「持ってない」「着られない」「機会がない」の三重苦を越えてしまえば、着たい人はいっぱいいるし、着たらすごーく嬉しいんだなあ、ということをまた目撃しました。私ともう一人が着物を提供し、お2人が着付けをヘルプして下さり、そして行事という「場」がある。今回は、全ての輪がつながりました。
 そして、たくさん着物を持ってきた私がそこにとても貢献できたんだ、ということがすごく嬉しかった。今回は、手持ちをほぼフルに持ってきましたが、来年はもっと数を増やして持っていこうっと(鼻息)。

 運動会 浴衣で踊る ママ光る 〜衿女

 さて、これには後日談があります。無事に踊り終わった後のこと。それはまた明日の記事で。

posted by eribow at 23:45| Comment(5) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月01日

イベントきものの喜でツーショット

 9月30日(日)、着物仲間桃太郎さん主催のイベント「きものの喜」にスタッフとして参加しました。mizuhoは「仕事と子供関連で一杯一杯で行けな〜い(悲)」と不参加表明していたのですが、kemiさんの出品するつまみかんざしを見て、お子さんの劇団の浴衣コンサート衣装に使えそう!とひらめき、モノをGETするために無理矢理時間をひねり出してやってきてくれました!(感激)

kimononoki with mizuho.JPG もともとたった一人の着物友達だったmizuho。共同ブログを始め、着物友達が増え、私は「活動」をしたい!と別ブログを立ち上げ、そしてついに「お客さん」としてお迎えする日が来ました。お互い別々の着物の世界が広がっていっても、ちゃんとこうして友達してる‥感慨深い一こまです。

 毎度お馴染み、私の出で立ちをご紹介すると、
 着物:800円(フリマ)
 帯 :0円(義母からお譲り)
 帯揚:1,000円(呉服屋)
 帯締:1,000円(イベント出店)
 簪 :500円(呉服屋)
 半襟:500円(イベント出店)
 足袋:980円(リサイクル屋新品)
 下駄:300円(フリマ)

 この木綿着物は、着心地抜群のお気に入りです。今回のテーマ「カジュアル感」を強調するにはもっともぴったりの1枚です。もちろん、土砂降り雨にも対応可(-_-)V
 下駄は、歯が折れてしまったのをボンドで修復。大丈夫かドキドキしましたが、大雨にも負けませんでした。完全復活です(祝)。

 mizuhoのは、親戚からいただいた反物を着物つながりのお友達に仕立ててもらった大島、亡くなった友人の形見分けの半幅帯、と、人の手を経、受け継いだものばかりです(しみじみ)。
 この写真では分かりませんが、アンティークでお嬢さんちっくな柄を生かすような、変わり結びに飾り紐をあしらった凝った帯結びです。「気楽なお遊びパーティー」に半幅大活躍!って感じですね♪

 大雨の中を文字通り駆けつけてくれて、また嵐のように去って行きました。忙しい中、本当にありがとうね(感謝)>mizuho

 秋雨を 駆け抜け 着物友来る 〜衿女

posted by eribow at 16:10| Comment(3) | TrackBack(0) | 着物でオフ会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月28日

キモノ俳句、始めました

 ある日突然俳句を書き始めたことを、継続してお読みの方はお気づきでしょう。思いつきの「キモノ俳句」‥着物をネタに織り込んだ俳句です。

 そもそもは、以前mizuhoが文末にちょろりと俳句をつけていたのが、なかなかいいのに最近は(たぶん忙しさに手が回らなくて)お休みしてたのが寂しくて、「また書いてよ」とコメントしようと思ったのがきっかけ。まてよ、人に「やってよ」と言うなら自分が先にすべきじゃないか‥人に何か尋ねる時まず自分のことから先に切り出すとかと同じく、その方が「礼」があるかなあ、と何となく思って、自分が先に書いてみることにした。
 で、書いてみたら面白かった(笑)。

 当たり前だが、普段俳句なんか書きつけてないと、上手く言いたいことなんか言えない。そこのところ、頭ひねり、うんうん考えてやっとヘボいのが出てきた感覚が、「頑張って着物を着始めた」感覚にとっても似てることを発見。とにかく場数を踏んで慣れることが、一番の上達の道だと思われるのも着付けと似てます。
 で、俳句なら、着物以上にたしなんでいる人が少ないから、ちょっと練習すれば、私だって「俳句を書ける人」になれるかも‥(わくわく)とまた余計な野望が(笑)。

 ルールは
・五七五に従うこと
・季語を入れること
・着物や和や布等にまつわる単語を入れること
の3つです。
 五七五にまとめるのは予想以上に難しく、変なところで区切りを入れたい気分満載なのですが、乱調子はもう少し上達してからにしよう、と自制して、キッチリ五/七/五でがんばっています。
 季語は、あんまり正確じゃないわね(^^; ほんとはネットで検索すれば「季語ブック」みたいなのはすぐチェックできるんだろうけど、あくまで「お遊び」俳句です、何となくこのシーズンを言いたいんだろうな、程度で、ハズレもあり。ま、季語ごっこ、かな?
 季語と着物に関する語の両方を入れるのは、至難の業です。五七五って本当に短いよねー。短歌や川柳にしてもよかったんだけどね、制約が厳しい方がモえるよね(鼻息)。
 ま、当面はこの3条件をクリアすることのみで精一杯という感じです。

 俳号は、mizuhoが昔使っていた素敵なペンネームに対抗して、洒落た和のネームをひねり出そうかとも思ったんだけど、eribowをひねった「衿女」を思いついてしまった。えりじょ、と読みます。(えりめ?って聞かれたことありマス(^^;)
 まじめに書いてない、っていう雰囲気がよく出て、お馬鹿っぽくていいでしょう?(大笑) どことなくラテンな響きがミスマッチ(爆)

 映画『ラスト・サムライ』は、日本人だったら「違うダロー!」と叫んでしまう、外国人の勘違い満載(それでも少ない方か)ですが、西郷隆盛(がモデル)役の渡辺謙が臨終シーンで「完璧だ」って一言呟くんだよね。違うよ違う、武将のカッコいい死に方は、最期に辞世の句を口にするって決まってるダロー!!たとえそれが事実と違った脚色であってもね。
 普段から俳句をたしなんでいないと、辞世に句なんか詠めないよね。いつでもどこでも、ふっと気持ちを歌にして詠む。着物ライフ以上に廃れてしまったこの風習を、ちょっとばかり磨いてみようかな、と思い立った今日この頃です。

 着物着て 歌を詠む我 撫子か? 〜衿女
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2007年09月27日

横須賀美術館のおもしろ手拭い

 連休に出かけた三浦半島で、この春ニューオープンの横須賀美術館へ立ち寄りました。お土産ショップで面白い手拭いを発見!

1.海をデザインした水色と、軍艦のシルエットのオレンジ色のペア。横須賀ならではですね〜。美術館オリジナルだそうです。美しいです。

2.真ん中にNIPPONの文字と、箸、鳥居、桜など「日本の意匠」がモノトーンで散りばめられています。外国人向けのお土産用?(笑) 発想はお笑いですが、デザインはなかなかです。

3.レトロ?キッチュ?な挿絵の、手拭いに描いてある「手拭い運動法」。開くと体操の図解があるのでしょう。これまた発想は冗談、絵柄はアートです。気の利いたお土産に(笑)。

 別に、浮世絵集めてるとか「和」の美術館では全然ないのですよね。それなのにこの「アート手拭い」の充実度はどうよ?!手拭いの本まで売ってました。

 実はこの美術館を訪れた目的は、併設のイタリアン・レストラン「アクアマーレ」。どうも美味しいらしいという噂をだんながききつけ、夜はそこそこ値段が張るけど、1,500円のサービスランチプレートがあるので、行ってみようということに。
 芝生越しに海が一望できる素晴らしい眺めに、白い瀟洒な新しい美術館、テラス席もあるガラス張りのレストラン‥なるほど、この雰囲気でこのお値段なら人気が出るわけね♪と期待を胸に歩み寄っていくと、入り口に「満席」の表示が。なんと、3時まで予約で一杯だとか(~ロ~;ガーン 美術館のレストランで予約?!こんな都会から遠い何にもない所で?わざわざお腹減ってもおやつも我慢して(笑)ここまで来たのに!!!甘かった〜 アクアマーレ、恐るべし。
 お客さんの食べているプレートを見ると、確かに美味しそうです。でも量が少なそうね。腹ペコなので、余計そう見えたかもしれません(T-T)

 軍艦の 手拭い秋風 吹き渡る 〜衿女

posted by eribow at 14:19| Comment(8) | TrackBack(0) | お気に入りの店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする