2005年11月30日

道行・道中着・羽織のナゾ

 週一着物始めてわずか半年の私、着物ライフ初の冬を迎えました。浴衣以外の着物→単衣→夏物、と順調に成長してきたな〜♪と喜んでいたのもつかの間、冬の装いについては、またまた「右も左もわからない超初心者」である自分を思い知らされているところです。(-_-;
 お世話になっている日本和装無料着付教室の「ランクアップ講座」3回目の今日、チャンスとばかりに、先生を質問攻めにしてきました。
 しつこくお聞きして、なんとか私なりに理解したところを書いてみます。もし表現不足や勘違いがございましたら、ご指摘くださいませ。m(__)m>先輩諸氏

 まず教えていただいたのは、道行(みちゆき)道中着(どうちゅうぎ)の2種類があるということ。道行は襟のカットがスクエア(四角)、道中着は着物の襟と並行のような斜めです。道行の方がよりフォーマルなので、最初の1枚は道行を誂え、自分なりのお洒落を楽しめるようになってきたら次は道中着を揃えるといい、とアドバイスいただきました。
 丈の短いものと、足元まですっぽり覆う長いものと、どう違うのか?きいたところ、その辺はお好みだそう。着物が全く見えなくてはつまらない、という観点からは丈が短い方がいいとも言えるし、防汚という目的を考えれば、すっぽり覆うのも理に適っている、というわけ。

 道行と雨コートはどう違うのか?きいてみたところ、今は道行兼雨コートのものも売っているそう。ただ、昔作られた雨コートは専用だったので、見れば分かると。
 自分の手持ちの雨コート?2枚はいただきものなので、もしかしたら昔風の雨専用の可能性あり(レインコートっぽい)。次回の授業の時持参して、見ていただこうっと。(^^;

 謎の多い羽織について。
 まず、「本来の羽織」と「現在の羽織」を区別して考えなければならないということ。「本来の羽織」は、長着の上に重ねることによって「格」(おっと最近話題にしたばかりだ!)を上げるような機能をもったものであり、基本は紋付で、人前で脱いだりはしないものだということ。ようやっと考えをめぐらせて「ビジネススーツの上着みたいなものですね?」ときいて、そうだという答えを得て、ちょっと分かった気がした。客相手や出先では着ていて当たり前、脱いだら失礼だしカッコ悪い、そんな感じなんじゃないかなー?(クールビズでもない限りね。笑)
 それに対して、「現在の羽織」はそのような意味づけを失っており、逆にデザイン重視のお洒落アイテムになっているとのこと。mizが「カーディガンみたいなもの?」と表現していたのにも通じる、自由に着たり脱いだりできる、実用品に変化してしまっているようです。なので、道行が持っている「フォーマルな上着」の機能はないようです。

 さてもう一つ分からないのは、防寒機能。羽織の上に道行(や道中着)を重ねて着てもいいか?聞いたらOKとのこと。「羽織=スーツの上着」説が正しいとすれば、上に着てもいいわけだものね。
 それでも寒い気がする。もっと分厚い上着もあるのか?質問したら、確かに別珍(べっちん)など保温性の高い素材のものもあるが、そういうものばかりではない。寒ければ、大判ショールやマフラーなどで温かくするようで、どうも上着類だけで温かくなるわけではなさそうだ。
 ただし、フォーマルな場合にショール巻きは絶対ダメよと釘を刺された。夏の暑さ対策の時も考えたが、現代のフォーマルな和装は「暑さ寒さを感じない快適な空調の下」で着るべきものなんじゃないかな〜。フォーマルとはリッチな装い、非日常なわけだから、実用よりパフォーマンス(=格好、演出、表現)なのだろうねえ。

 着物とのコーディネートについても聞きたかったのですが、時間切れになってしまいました(^^; 逸(はや)る私を制して、先生は婉然(えんぜん)と微笑み、「ランクアップって言っても、まだ入り口よ」と仰った。ああっ、大人〜♪
 そうかー、1,2分じゃ説明しきれないのよね、センセ?これからおいおい研究していくしかないみたいですね(鼻息)。
posted by eribow at 19:25| Comment(8) | TrackBack(2) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
空調がなかった時代の人は、体温調節機能がしっかり働いていたらしい。 それはともかく、現代の更衣では、単衣と袷だけになっているけど、戦前までは、極寒の時期には、綿入れの時期があったそう。 袷→綿入れ→袷。 この綿とは、綿花の綿ではなく、絹繭からつくられる真綿のことで、とっても暖か。 原宿のリサイクル・ショップで、真綿入り道行は、もちろんのこと、真綿入り着物(花嫁の打ち掛けではない長着)を売っていた。

さて、現在はどうかというと、オーバーコートと同じ生地で「着物コート」が作られているので、真冬は、それ着ている人も、結構いる。 リサイクルショップで、見かけることも。
ただ、屋外にずーといる仕事でなければ、寒さ対策としては、羽織か、道行きの上から、ポリ生地で折り畳めるタイプの長い丈の雨コートで十分だと思う。

寒さはどこで感じるかというと、首と手足なので、ショールとか、長い手袋が、必需品。 脚とか腕は、スパッツ、長袖ババシャツなどを下に着ると十分に防寒に。 先日の鎌倉オフ、外を歩くのと、その後も引き続いて出かけるので、綿スパッツ&ババシャツを着込んでいました(^^)

さて、礼装・正装では、毛皮のショールで、移動手段は、車がフツー。(←ハイソな奥様)
だけど、ショール巻きが絶対ダメかというとそんなことはないのよ。 雪は降らなくても冬は超寒い京都で、正装に道行の上からショール巻きつけてるの何度も見てるもの。 見栄えが先か、防寒が先かってことだと思う。
Posted by ぶりぶりぎっちょう at 2005年11月30日 20:18
こんにちは、翌檜鳥です。ムギ畑から来ました。

実は着物ライフに惹かれつつあります。以前ムギ畑でブログの話になり、みずほさんのブログを読んだことを思い出して、再訪させていただきました。

あらためて、すごいですねー。素敵ですねー。どうしよう。呉服屋に走り込みたい。低予算で、いいお買い物ができる環境にあるのも、うらやましいです。近場で一品買って着付けを習い、ネットで揃えていこうかな。

そのための情報は、こちらのブログにたんとあるから、嬉しくて仕方ありません。またおじゃまします〜。
Posted by asunarobird at 2005年11月30日 21:13
そうですね、羽織は脱がないことが前提ですからね・・・でも長着を脱がそうとしたクセに・・・(鼻血)

私ゃ基本的に羽織は防寒だと割り切っています。もっとも場面によりますけどね。
幸いなことに氷点下の状態にさらされる事は少ないですから、羽織の上にコートを着る事はないです。ぶりさんが仰るように、首と手足をブロックすればOKでしょう。首はショールを巻きますが、腕は仕方ないですね。腕を上げたときにラクダがチラリでは興醒めというものですから、ここは根性で乗り切ります。

粋とは痩せ我慢が必要なものだと痛感。
Posted by 中村屋ダン之助 at 2005年12月01日 00:16
遠藤瓔子さんの本、「きものであそぼTextBook」に、少しだけど分かり易く書いてありますよ〜。
Posted by 狗子 at 2005年12月01日 10:42
毎回eribowさんの鼻息に飛ばされそうになっています♪
長い手袋は確かに暖かいのですが、
切符を買ったりなどの細かい作業で
いちいち脱がなくてはならないのが面倒だと
常々感じていました。
そしたら生協のカタログで手首から肘上までの
防寒アームウォーマーを発見。
色は黒とグレーの2色セット。
これなら車内で吊革につかまっても
腕が露わにならないしいいかも…
寒いときは更に手袋すればいいし、
とおもって購入予定で〜す。
Posted by くすだま at 2005年12月01日 15:04
先日、無印良品でアームウォーマーを発見、購入しました!
親指を出す穴があいていて、指先は出るようになってます♪
まだ使っていませんが…再来週のおでかけのときに試してみようかな?

思い起こせば、今年の正月の初詣。
防寒具の知識がなく、羽織だけで参拝したら友人が「襟足、真っ赤だよ…」
ほんとに寒かった〜(^_^;
周りの着物姿の方を見ると、みんなショールを巻いていて。そこで初めて気がつきました。
それまで、着物姿に注目してなかったので。
Posted by ちゃよ at 2005年12月01日 21:51
>ぶりさん
 やはり!<真綿 「どてら」ってありますよね。アレ的なものが何かあったんじゃないのかなぁ?と疑っていました。
 着物コートについては、耳にしたことはありますが、すでに私のオツムの処理能力をオーバーしそうなので、次回に回すことにしました(苦笑)。これからの課題ですね。(鼻息)<くすだまさん、だいじょうぶ?

 そうそう、フォーマル着物を真面目に考えると、どーしても「移動は(玄関先から)車が当たり前」じゃないとやってけない気がします。
 毛皮のショール(笑)!お流行でもあるし、フェイクでいろいろ揃えてみようかな♪

>翌檜鳥さん
 はじめまして、ようこそ!(^^) 楽しんでいただけてるようで、嬉しいです。
 呉服屋に駆け込んじゃダメ〜(苦笑)!まずは、お身内を当たってみませんか?実母義母祖母おば関係をしらみつぶしすれば、着物に当たる確率高いと思うんだけどな〜。リサイクルショップもチェーン展開、骨董市なども全国的にありますので、いろいろ調べてみては?ぜひ、1万円以内で(笑)。あ、月のローンが1万円じゃないですよ(爆)。
 着付けも習わず自己流の猛者もいますし、リンクで紹介の、きくちいまさんの本も参考になります。
 ぜひ、着物病を発病して下さい?!

>狗子さん
おおっ、貴重な情報、ありがとうございます。チェックだわ!(メモメモ)

>ダン之助さん >くすだまさん >ちゃよさん
 そうそう、気になる手首・腕の防寒。男性は、腕組みも様になるからいいですよね>ダン之助さん 顔面から転ぶのがコワイですが(笑)。
 くすだまさん、実用もさることながら、ルックス的にも素敵でしたよ<長手袋 そうか〜、指先が出てると便利なのね。これから買おうと思うので、参考になりました。

 うーん、1つ書き込むと何倍も情報が返ってくるってスバラシイです(感涙)。皆様、今後ともよろしくお願いしま〜す♪
Posted by eribow at 2005年12月02日 20:37
Posted by at 2006年01月30日 00:25
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羽織の不思議!(-_-;)
Excerpt: 羽織について考察しまーす!(^_^)v これからの文章は、私の幼い頃の体験学習や
Weblog: 千兵衛の家
Tracked: 2005-12-01 23:21

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