2006年10月17日

落合工房めぐりオフ報告2

 「染のまち落合 スタンプラリー2006」参加オフ、続き。まわった4つの工房について紹介〜。実は、新宿に工房があるなんて知らなかった私。普段は入れない職人の世界を覗かせていただきました!

スタンプラリー.jpg 最初のポイントでスタンプラリーブックを入手。これが簡単なガイドになっていて、結構凝っていておしゃれ。開くと地図にスタンプを押すポイントが載っている。各工房の紹介写真もなかなか。企画力を感じるなあ。

手描友禅.jpg まず最初に向かったのは「東京手描友禅工房 協美」。職人さんのお仕事ぶりを見せていただき、解説もしていただく。職人さんというとお年寄りのイメージがあったのだけど、実演をみせてくださった大澤さんは私と同世代! ちょっとびっくり。
 友禅染め体験、東京たてもの園のイベントでやったことを思い出す。まあ、あれはすでに下絵ものりおきもしてあった、お遊びなんだけど・・・

友禅見学.jpg お仕事ぶりを熱心に見入る参加メンバー。「写真とってもいいですか?」でOKが出ると、みんないっせいにカメラを出すのが可笑しい。

のりおき.jpg のりおきをしているお姉さん。デザインもご自分でされているそうで、若き後継者、という感じ! 道具にさわらせていただいたけど、思ったより扱いにくそうで、細かくのりを置いていくのってかなり高度な技術のよう。

下絵.jpg こちらは下絵を描く職人さん。全体が一枚の絵になるように、反物は仮仕立てをしてから絵柄を描いていく。紙に書いた図案は設計図という感じ。絵の線が美しくて感動。


手描き友禅作品.jpg こちらが作品。色使いが細かく、色がシックで美しい。1枚染めるのに1ヶ月以上かかるとのこと。はあ〜。





江戸小紋型紙.jpg 次にまわったのは「松綱染工所」。江戸小紋の染付をしている老舗工房。明治42年創業だそう。
 写真は展示用の型紙。染めをしているところは写真撮影NGで残念。型紙がまた細かい! その型紙の上にヘラで糊をおいていく(「型付け」というそうだ)のだけど、型紙の柄がぴったり連続するようにおいていくのがまた職人の技! 
 型付けが終わった反物を、今度はへらで染料をのせていく(「しごき」という)。これは専用の機械(まわるプレス機のような・・・)があって、ハイペースでどんどん染められていく。みているとなんでもないようなんだけど、染料をどこにどのくらい載せるかが均等に染める技なのだという。
 しごきが終わった反物は、なんとおが屑をまぶす。染料がくっつきあわないようにするためかな。その状態で蒸し箱(すごく年季が入っていた・・)で蒸して色を定着させる。
 それを水洗い。以前は川でやっていたそう。落合は神田川と妙正寺川が文字通り「落ち合う」ところで、水がきれいなので染色工房が集まった歴史があるのだそうだ。うーん、知らなかった。

江戸小紋 そして、染め上がって干された江戸小紋たち。江戸小紋というとドット柄のイメージだったけど、様々な遊び柄(大根と卸しがねで、大根役者を下ろす→厄除けなんだって!)があることを初めて知った。色は全体にシックで大人の着物、って感じだよね。近寄ってみると柄がいろいろなのがおしゃれ。

 松綱染工所を案内してくれた職人さん、砂川さんもほぼ同世代。多分、このスタンプラリー企画をしたメインの一人ではないかと思われる。次から次へとお話が出てきて、あっという間に1時間くらいたってしまった。
パワフルな後継者がいる工房っていいなあ。

湯のし.jpg お昼をはさんで3つめは「吉澤湯のし加工所」。実演を見せてくれた三代目・吉澤さんもほぼ同世代。Tシャツに短パンで、がんがん湯のしをこなしていく姿はかっこいい! 湯のしって手作業のイメージだったけど、こんな専用の機械でやっているのね〜。
 くたっとしていた反物が、どんどん新品同様になっていくのは壮観。ミシンで反物をつなげていって、一度に数十反をまとめてこなすそう。

昔の湯のし機械.jpg こちらは伝統的な湯のしの機械。絞りや高級な着物の場合は今でもこちらを使うそうで、いまだ現役! こちらは2人がかりで動かすもので、ちょっと実演もしていただいた。


更紗染め.jpg 最後に訪れたのは「染の里 二葉苑」
 こちらは江戸更紗の工房。染料の入ったビンがずらりと並ぶのは壮観。反物を全部広げた状態で刷毛で染めていた。
江戸更紗 更紗染めに関してはあまり知識がなかったけど、型紙を何枚も何枚も使って色を重ねていく。1枚染めるのに30回以上も染めることがあるそうで、気が遠くなるような作業だ。でも、作業している職人さんたちは楽しそうだった。多色の染め上がりはほんとに美しい。

参加記念手拭.jpg 二葉苑の近くにギャラリーのようなところもあり、工房の作品も売られていた。手間を考えると高くはないと思うけど、やっぱり今のところは手が出ない。いつかは買うこともあるかなあ。
 スタンプラリーも終わりということで、記念の手拭いをいただいた。工房でみてきた「道具たち」の柄。いい感じ!

 この工房のメンバーたちは「落合ほたる」というブランドをつくっていくらしく、このスタンプラリーもその活動の一環。昔ながらの工房で30代、40代が活躍しているというのは意外でとても頼もしく感じた。

 すごーく学べて、元気にもなった工房めぐり。10人でわいわい、というのも楽しさ倍増。オフ参加の皆様、イベント企画者の皆様に感謝!
posted by mizuho at 23:14| Comment(5) | TrackBack(0) | 着物でオフ会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんなに一気に見て回れるのっていいですね〜〜
やっぱり、製作しているところや
普段知識としてだけ知っていることの実演を見ると
より近いものに感じられますもんね。

私も行ってみたいです♪
ちょこっと体験だけでもしてみたいなぁ。
伝統工芸をなくさないために、何ができるかな〜と考えたりもします。
Posted by たまご at 2006年10月18日 01:25
こんなに間近で見られるんですね(оДо)!
普段見る事ができない工房見学、行ってみたいと思いました!
江戸更紗、ほんとにきれいですね〜☆
Posted by ひつじ at 2006年10月18日 12:00
新宿に着物関係の工房が集中してあるなんて、初めて知りました。
工場見学大好きな私…。
早く元気になって、ご一緒したいです!!
Posted by なつ at 2006年10月19日 12:23
別のサイトのほうから今回の落合オフに参加したミモザです。工房めぐり、本当に楽しかった!伝統の技を守りつつ、時代に呼応して外に発信していこうという跡継ぎ世代の熱い心(トークも^^;)が頼もしく感じられました。
そして、ご一緒した皆さんの、なんと楽しそうに着物を着て歩くこと!!普段縫うばかりでなかなか出歩かない私にとっても、とてもいい刺激になりました。また機会がありましたらぜひお仲間に入れてくださいね。
Posted by ミモザ at 2006年10月19日 17:14
皆様コメントありがとうございます!

>たまごさん
体験、いろいろやっているみたいでした。「東京手描友禅工房協美」で半襟の友禅染め体験とか(クリックするとリンクに紹介されてます)。ちょっと高めですけど、友禅染の半襟ってすてきでしたよ〜。
>ひつじさん、なつさん
この企画、多分来年もあると思います。ぜひぜひご一緒しましょう!
>ミモザさん
楽しかったですね〜。ぜひまた一緒に遊びましょう。
Posted by mizuho at 2006年10月19日 20:30
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