2006年12月25日

『犬神家の一族』着物考

 先日観に行った、映画『犬神家の一族』新版、劇中着物レポです。

 実は、観に行く前の週、前作の犬神家を「予習」しました(笑)。平日だと夜あまり時間がないから、30分ずつ4回に分けてビデオ見たのです。熱心だねえ(大笑い)。
 勿論、私が一番ジックリ観察したのは着物たち。松竹梅の奥様三姉妹の着物は、たぶん大島紬か、どことなく高そうな小紋。松子お姉さまが一番重々しく、竹子がそれに次ぎ、梅子が一番若やかで軽やか、と身分の違いを描き分けているように見えるのが面白かった。
 不思議なのは帯。色彩が暗く映しているからよく分からないんだけど、何だか金っぽい帯。いくら大金持ちだからといって、普段着にしちゃあ随分重いなあ??と興味深く観察していました。
 珠世のお嬢さん着物は、クラシカルで可愛かった。特に臙脂?のの色合いがよかったなあ。でも、佐武の通夜でもその可愛い着物のままで、あんな赤っぽいのでいいのかなあ?とか。
 遺言状開封のシーンで、一族総出で5つ紋付でズラリと並んだ場面、その「重さ」の意味が分かって、紋の意味が分からなかった時より何倍も面白かった。現代では、結婚式以外では一般人はほとんど縁がないよね<5つ紋

 さて、今回の着物たちは、あれっ?というくらい普段着っぽくなっていた。松竹梅三姉妹の着物は、地味っぽい大島っぽい紬に。なんとなく私の持ってるのに色柄が似てるような気がして、嬉し恥ずかし(爆)。
 帯が、普通になっていた。うんうん、こっちの方が常識的かも‥と思う一方、張り切って金帯締めていった身としては、もうちょっと不必要にゴージャスであってほしかった気も(笑)。
 珠世は今回銘仙になっていた(@_@; 銘仙っていうと、普段着度高いよねえ。谷崎文学の中では「女中」を表すコードとして登場していたから、前作と比べて随分「格下」になっているんじゃないだろうか?でも、その銘仙がめちゃめちゃ可愛い!いかにも‥な紫のは、アンティーク着物好きのハートわしづかみ(笑)です。珠世の着物だけで言えば、私は今回の作品に軍配。
inugamike.JPG
 松嶋菜々子、実年齢30オーバーで「お嬢さま」の役をやるなんて‥と見る前は懸念してましたが、どアップの顔写しも、雰囲気も、どうしてどうして健闘していました。イヤー立派!着物も似合いまくりですねえ(感涙)。「お嬢様着物」のイメージリーダーとして、今作品は長く史上に残るでありましょう。

 そして、上映前のCM、『大奥』。この作品それまで知らなかったのですが、もう観に行きたくてタマラナクなりました(笑)。 
 中身はいろいろ言われてますが、着物を着る口実として、『犬神家』どうぞ皆さんご利用下さい!男性の羽織袴にも(笑)。


posted by eribow at 21:02| Comment(2) | TrackBack(0) | おすすめの本・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
eribowさま♪
映画もですけど、最近のCMにも着物姿が増えてきたと思いませんか?若いモデルさんからベテランの女優さんまで、着物姿の出演回数が増えているように思うのですが…個人的には、野際陽子さんの割烹着姿がいいと思います♪とてもとても70歳とは思えません(^^;
Posted by 因幡のりさこ at 2006年12月27日 21:11
>因幡のりさこ様
じぞうさんのブログ http://ameblo.jp/kimono-japan/
で芸能人着物チェックしてますけど、
「着物でお洒落はONだ」という風潮は微妙に出てきてるようですね
従来の、お仕着せの、「美人女優」の型にはまった美だけではなくて、
もっと個性の発露としての主体的なお洒落が出てきつつあるような気がします
『大奥』のブレイクに更なる期待?(笑)
Posted by eribow at 2006年12月28日 09:22
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