2007年10月24日

小学校で茶道体験

 先日、娘の通う小学校で茶道体験のお手伝いをした。

 午前中は子どもたちの音楽発表、午後は保護者と地元の人たちが出し物をやって子どもたちが体験する、という毎年恒例のイベントがある。出し物はだいたい決まっていて、茶道体験もそのひとつ。

お茶室看板.jpg 子どもの学年によって保護者の担当が振り分けられていて、たまたま今年は「茶道体験」のお手伝い担当がまわってきたというわけだ。

 この茶道体験は自治会の婦人会のみなさんが長年仕切ってやってくださっているもの。今までは他の担当で忙しく、やっていることは知っていたが見たこともなかった。

お茶室.jpg
 教室に、即席茶室が登場。子どもたちは(大人の参加もありだが)、お手前をひととおり見て、茶道に関する話を聞きつつ、お菓子とお茶をいただく。
 保護者の仕事はお茶やお菓子を運ぶことと、裏でお茶をたてたり茶碗を洗ったりすること。100人以上が体験しにやってくるので、結構忙しい。

 前日、お茶のたて方と運ぶ所作をみんなで教わる。なにしろ時間がないので、先生の指導も厳しい。実は私はまともに茶道をやったことがない。それこそ文化祭で体験した程度だ。まわりの保護者も似たようなもので、結構緊張感が漂う。周りの話を聞くと、「茶道体験担当」というのは実は避けたい担当のひとつらしい(笑)。

 でも楽しかった! やっているうちになんとなく上達もするし、子どもたちがみようみまねでお辞儀をしたり茶碗をまわしたりするのも、とってもかわいい。家でもお茶たててみようかな、とちょっと思った。抹茶の味、好きなんだよね。

 実際動いてみて、これは本来着物でするものだ、というのもよくわかった。ちなみにこの茶道体験では、お手伝いの保護者は「スカートと白ソックス着用」と決まっている。足袋の代わりの白ソックスというわけだ。せっかくなので着物着たいなあ、とも思ったが、先生以外は婦人会の方々も洋装なので遠慮した。考えてみたら茶席用の着物なんてもってないし・・・。

 合間に、婦人会の方々(私の母くらいの年代?)にいろいろお話を聞く。茶道は、「花嫁修業で、みんなやるもの」だったという。そういえば私の母も茶道と華道は免状もっていたはずだ。

 でも、自分自身のことを振り返ると「花嫁修業」なんて考えたこともなかった。そもそも結婚願望がなかったこともあるけど・・・でも、茶道を習いに行くのが普通、という空気もなかったはず。「みんながやるもの」という風潮はいつ廃れたのかなあ?

 それにしても、「花嫁修業」に茶道があったということは、結婚して、茶道が役立つ場面があったってことだよね? それも不思議な感じがする。一般家庭でお茶をたてることが普通だった時代があったのかなあ? 少なくとも母がお茶をたてるの、みたことないんだけど・・・

 着物が急激に衰退したのと一緒にお茶の習慣も廃れたのかなあ? それとも、そもそも「教養」としての扱いだったのかしら。確かに、立ち居振る舞いが美しくなるという副産物はありそうだけど。
posted by mizuho at 23:23| Comment(17) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>一般家庭でお茶をたてることが普通だった時代があったのかなあ?

私も中学生の頃お華やってて、ついでにお茶もいただきました。(お茶習いに来てた同い年の友達が点てたのをいただく)近所のおばあちゃん先生だったんだけど、1つ1つの所作や時間の流れにも意味が有る事を教わり、凄いな〜と思ってました。

実際、家庭の中でお茶を点て飲む習慣は無かったかもしれないけれど、人を敬う心や物を大切に扱う動作・合理的な時間の使い方など、礼儀作法を学ぶ花嫁修行の場として位置付けられていたような気がします。(私の推測に過ぎませんが…)
Posted by つむパン at 2007年10月25日 08:28
私はお茶もお華もやらないんだけど、茶道は確かに着物を着てやるのに合理的な動きになっていると友だちも言ってました。ところで、書道も和装が正装のようで、師範クラスは和装の方がいらっしゃるんですが・・・和装で書を書くのは面倒ではないかと思うんだけど先生たちは気にされる様子もなく書かれていて、その姿勢のよさは動作には惚れ惚れいたしまする。
Posted by at 2007年10月25日 10:12
それは良い機会でしたね。
私も茶道華道書道はできればやっておきたかったです。
次女なせいか、娘を何かのお稽古に通わせるという情熱がうちの母にはなかったようで。母自身はせっせと通ってましたけどね。
って、今考えると不思議だなあ…。
Posted by at 2007年10月25日 15:47
あ、このコメ↑は私です。
Posted by 泰子・ハイジ at 2007年10月25日 15:48
書道だけ小さいとき泣く泣く通いましたが、茶道華道書道武道のうちどれかひとつといわれたら迷わず茶道ですねぇ。お菓子つきですから。^^;ただ長時間の正座は疲れるのでは?と思います。膝を痛めた今ではとても入門できませんわ。若いうちにやっておくんだったなぁと思います。外人の茶道師範のかたが「茶道の所作は武道に通ずるとみて入門した」と言ってるのを何かで見ました。
Posted by のんこ at 2007年10月25日 18:48
こんにちは
あずこです。
先日、うちの子も学校の茶道クラブで同じような事をしました。
茶道クラブの子供達は、皆、浴衣か着物着用でした。
とっても良い勉強ですよね。
私も子供も着物好きなので、着れる事を喜んでおりました。
Posted by あずこ at 2007年10月25日 21:21
mizuhoさん、はじめまして。以前、eribowさんのスレッドにカキコミしたことがあります、江波と申します。昭和37年の生まれで、祖母が一時期お茶を家で教えていました。私は本格的に他の先生について、20年以上習っています。
昭和20年代の生まれの方は、「花嫁修業で、みんなやるもの」だったと思います。30年代前半はやる人は多いほう、後半(私の年代)はやる人は少ない方、40年代(妹の年代)になると習う人は少ないになると思われます。普段に着物を着ると一致はしないように思いますが、「嫁入り道具に着物を持っていく」とは一致するような気がします。普段着の着物はもっと前に廃れていたと思います。
あと、企業の福利厚生で1970年代は部活動みたいにありました。80年代では「英語」とかスポーツクラブになったような気がします。

一般家庭でお茶をたてることが普通だった時代があったのかなあ?>>
これは、全くといっていいほどないと思います。

結婚して、茶道が役立つ場面があったってことだよね?>>
正直いって、この言葉は驚きでした。役立つという発想が全然なかったからです。で、ちょっと考えて見ました。
そもそも、花嫁修業が実際の普通の生活に即役立つものを習っていたのか?お茶とお花?料理だって、「習い」に行ったのは懐石とかフランス料理だったような気が(普通のおかずは家庭で身につけるもの、掃除や洗濯も)。もしかして、お見合いの釣書に書く箔付けだったということも考えられます。
そして、考えていて気が付いたのが、いざというとき、お茶やお花を教えて、縫い物をして生計を立てるということが出来るということでした。実際に未亡人がお茶のお師匠さんということはあったような感じがします。女性が社会進出してない時代ですから。
戦争未亡人も多かったのかな?役にたたないことを教えることで、案外社会としてはうまく回っていたのかもしれませんね。
Posted by 江波 at 2007年10月27日 00:25
みなさんこんばんは! コメントありがとうございます! ちょっとばたばたしてまして、お返事遅くなりすみません。

>つむパンさん
中学生の頃にお茶やお華に触れていたなんてすてきですね。
礼儀作法として、というのはわかるような気がします。で、やってないと敷居が高くみえるんですよね・・・

>名乗り忘れさん
(waniさんかな? 違ったらごめんなさい! 私も実はよくやってるんです、名前入れ忘れてコメント)
おお、書道もそうか! 確かに、たすきがけしてやってるの、見ますね。着物のときって、どんな場面でも姿勢がよくないとダメですよね。精進しなきゃ。

>泰子・ハイジさん
お母さんが通ってたんだ〜。うちは、私が生まれてからは母が習い事というのはなかったですね。私自身は今やってますけど(和ものじゃないけど〜)

>のんこさん
武道に通ずる・・・なるほど! 全部所作はつながっているのかも知れませんね。
膝、お大事に・・・

>あずこさん
浴衣でやるのはいいですね! 実は私も、浴衣貸し出して・・・とかちょっと考えたのですが、それどころじゃないばたばたでした。茶道クラブなら少人数でゆっくりできてよさそうですね。

>江波さん
詳しい解説、ありがとうございます! なるほど〜。自分の世代とちょっと外れると案外知らないものですね。
花嫁修業って生活に即役立つものじゃなかったんですね。そこからすでに勘違いか・・・結婚して役立つスキルを身につけるものかと思ってました。いかにそういうものと縁がなかったか、ばればれですね。
教えて生計を立てる、というのも新鮮な発想でした。そうか、そのための「お免状」なんですね。うちの母も持っていたような。

Posted by mizuho at 2007年10月27日 01:04
私も子供の頃10年ほどお茶とお花習っていました。
その頃はお稽古事と思ってやっていました。
ただ、資格という意味では色々な日本独自な規定があるらしく、私は10年もやっていましたが、最初の初級しかもっていません。
今思えば、やっていればよかったなぁっと後悔しております。
Posted by LUNA at 2007年10月27日 17:26
はじめまして時々のぞかせてもらってます。

高校生の頃、よく母に抹茶いれてもらってのんでました!
夕食後、紅茶・コーヒー感覚で。
「おいしいよね〜」って。家庭で抹茶です。
mizuhoさんとは、同世代かな?と思います。やはりうちの母も茶道のお免状を持っていたようです。

所作にはあこがれますが、それよりも・・・うちで抹茶!用にお道具欲しいなと思ってます。
Posted by まりお at 2007年10月27日 21:30
mizuhoさんども!名乗り忘れ、私じゃないよ〜。よくやらかしますが‥‥(笑)
お茶は中学生のとき習い始めたんだけど、お教室がなくなって、以来高校の倶楽部活動や自治体の教室で折々に断続的に続けたものの小習止まり。でも、お茶とお菓子、大好きです。うちでもときどきお抹茶をたてて飲みます。あと、お手前のときの、シュッシュッていう衣擦れの音が大好き。余裕ができたら今度こそちゃんと習いたいなぁ〜。
Posted by wani at 2007年10月28日 14:03
こんにちわ
昭和10年代生まれの母はお茶とお花を習っていました。
同年代の夫の母はお花だけでした。

当時の家では、和室は普通にありましたし、玄関や和室に花を活けるのは必須テクでした。
ウチの実家も夫の実家も玄関には花を活ける習慣があります。
若い方のご家庭では、必ずしもそうではないですね。

お茶の方は、そういった即物的なテクといいよりも、「礼儀作法」「四季の意識」「おもてなし、もてなされる側のノウハウ」「会話のたしなみ」といったものを身につける目的だったのではないかと思われます。

ウチの娘も小学校のときに、日本史の体験の一貫で、近くの公民館のお茶の会のご好意を得て茶道体験やりました。
実際にお茶のタシナミのない人が「茶道体験担当する」のって大変ですよね。
同級生の中には正座の習慣のないお子さんが多く、わずかな時間でも正座していられなかったのやら、意地張って正座しつづけて、立てなくなって、学校まで友達に肩貸して貰ったなんて話まで伝わってきました。

書道やお茶を習っていないことと、正座できないことは、昭和30代以降では関連性がありますね。
ウチの夫なんて、ビシバシの日本家屋で育ってるのに、信じられないことに(30分以上の)正座ができません。

私は、先生にはつかず、母から、お花の活け方とお茶は教わりました。
着付けも和裁もお家流(親や祖母から習うこと)
書道だけは、先生につきました。

私がお抹茶にハマったのは、小学校の頃に彦根城の茶店でお抹茶頼んでから。
それまでは、家に茶筅や抹茶茶碗があることすら知りませんでした。

着物でないと、茶道の所作で意味不明な点が出ると思います。あれは着物のさばきだから、そうなる部分なので。
狩衣など平安装束で点てる場合は、また所作が違うんですが、これも、あの衣装ならではのこと。着てやれば自然に納得できます。

移り行く四季を思いながら、お茶を点てて、ぼーっとするのって、大好きです。

チナミに、娘の通う中学校には茶道部があるんですが、文化祭には着物で公開茶席をします。娘の友人は「着物が着られるから」と茶道部に入部。でも、ウチの娘は「普段の練習中に着物着られないから」と入部せず。同じ着物好きが反対の結論を出したところがおかしいやらナンやら。
Posted by 優妃讃良 at 2007年10月28日 14:54
コメントありがとうございます!!

>LUNAさん
10年! それはすごいですね。資格なんてなくても、きっといろんなものが身についていらっしゃるんだと思います。

>まりおさん
家庭で抹茶! いいですねえ。私もやろうかな〜。昔、茶せんは買ったんです。でもそのとき買った抹茶はカキ氷のトッピングになってしまいました・・・100均でも茶せん売っててびっくりしますが、あれはうまくたたないと聞いたことがあります。

>waniさん
おお、はずしたか。失礼しました!
おうちでたててるのか、いいなあ〜今度ぜひおうちお茶会しましょ!

>優妃讃良さん
そうですね、華道は実践的な感じがします。うちの母も花飾るの上手でした。私はまったく駄目ですが・・・
正座のことは書き忘れましたが、茶道体験のネックはやはり正座。立てなくなる子ども、続出でした。私はなぜか正座、得意なんですけどね。足短いからかなあ。最近の小学生、足が長くて、正座してるとなんだか足がきゅうくつそうに見えます。
Posted by mizuho at 2007年10月28日 23:52
ごぶさたしてます!

我が家では、おやつの時間に抹茶をたてて飲んでました。まりおさんの様に、お茶やコーヒー感覚で。
お湯ですすいだお茶碗をコタツに持ってきて、抹茶の缶から直接すくい出し(しかも山盛り^^;)、ポットから「じゃぽー〜」っとお湯をそそいで、そのままシャバシャバ。

ちょっと美味しい和菓子を買った時とか、濃厚なケーキを戴いたとか、そんな時に気軽に楽しんでいました。
母が『花嫁修業』でならっていた先生は『若い方はこの方が良いでしょ♪』とお茶のお稽古にケーキやらチョコレートやらを出してくださる先生だったそうで、お菓子のジャンルは問わず。

そんなわけで私は台所で立ったまま、コンロから下ろした鉄瓶のお湯を直接お茶碗に注いで、お茶たててます(^^)ヾ
茶漉しも使わないのでダマダマですが、結構楽しんでます♪
Posted by なまづ at 2007年10月29日 23:47
なまづさんこんばんは!
ごぶさたしております。

いいですね〜カジュアルなお茶。これなら明日からでもできそう。抹茶買いにいきたくなりました。甘いお菓子とセットでね!
Posted by mizuho at 2007年10月30日 21:25
さっちんです。
わーん。ごめんなさい!
名乗り忘れはわたしです。

私自身はお茶もお華もお作法もお習字もやってないんですが、子どものお習字の送迎をしていて、先生の所作にほれぼれとしているのですした。
Posted by さっちん at 2007年10月31日 08:07
さっちんさんこんばんは! 
そうでしたか、わざわざ名乗り出ていただいてありがとう! そういえば、mixiもムギ畑も、いちいち自分の名前入れなくてもいいものね・・・
子どものお習字、いいですね〜。
Posted by mizuho at 2007年10月31日 21:29
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