「染のまち落合 スタンプラリー2006」参加オフ、続き。まわった4つの工房について紹介〜。実は、新宿に工房があるなんて知らなかった私。普段は入れない職人の世界を覗かせていただきました!

最初のポイントでスタンプラリーブックを入手。これが簡単なガイドになっていて、結構凝っていておしゃれ。開くと地図にスタンプを押すポイントが載っている。各工房の紹介写真もなかなか。企画力を感じるなあ。

まず最初に向かったのは
「東京手描友禅工房 協美」。職人さんのお仕事ぶりを見せていただき、解説もしていただく。職人さんというとお年寄りのイメージがあったのだけど、実演をみせてくださった大澤さんは私と同世代! ちょっとびっくり。
友禅染め体験、東京たてもの園のイベントでやったことを思い出す。まあ、あれはすでに下絵ものりおきもしてあった、お遊びなんだけど・・・

お仕事ぶりを熱心に見入る参加メンバー。「写真とってもいいですか?」でOKが出ると、みんないっせいにカメラを出すのが可笑しい。

のりおきをしているお姉さん。デザインもご自分でされているそうで、若き後継者、という感じ! 道具にさわらせていただいたけど、思ったより扱いにくそうで、細かくのりを置いていくのってかなり高度な技術のよう。

こちらは下絵を描く職人さん。全体が一枚の絵になるように、反物は仮仕立てをしてから絵柄を描いていく。紙に書いた図案は設計図という感じ。絵の線が美しくて感動。

こちらが作品。色使いが細かく、色がシックで美しい。1枚染めるのに1ヶ月以上かかるとのこと。はあ〜。

次にまわったのは
「松綱染工所」。江戸小紋の染付をしている老舗工房。明治42年創業だそう。
写真は展示用の型紙。染めをしているところは写真撮影NGで残念。型紙がまた細かい! その型紙の上にヘラで糊をおいていく(「型付け」というそうだ)のだけど、型紙の柄がぴったり連続するようにおいていくのがまた職人の技!
型付けが終わった反物を、今度はへらで染料をのせていく(「しごき」という)。これは専用の機械(まわるプレス機のような・・・)があって、ハイペースでどんどん染められていく。みているとなんでもないようなんだけど、染料をどこにどのくらい載せるかが均等に染める技なのだという。
しごきが終わった反物は、なんとおが屑をまぶす。染料がくっつきあわないようにするためかな。その状態で蒸し箱(すごく年季が入っていた・・)で蒸して色を定着させる。
それを水洗い。以前は川でやっていたそう。落合は神田川と妙正寺川が文字通り「落ち合う」ところで、水がきれいなので染色工房が集まった歴史があるのだそうだ。うーん、知らなかった。

そして、染め上がって干された江戸小紋たち。江戸小紋というとドット柄のイメージだったけど、様々な遊び柄(大根と卸しがねで、大根役者を下ろす→厄除けなんだって!)があることを初めて知った。色は全体にシックで大人の着物、って感じだよね。近寄ってみると柄がいろいろなのがおしゃれ。
松綱染工所を案内してくれた職人さん、砂川さんもほぼ同世代。多分、このスタンプラリー企画をしたメインの一人ではないかと思われる。次から次へとお話が出てきて、あっという間に1時間くらいたってしまった。
パワフルな後継者がいる工房っていいなあ。

お昼をはさんで3つめは
「吉澤湯のし加工所」。実演を見せてくれた三代目・吉澤さんもほぼ同世代。Tシャツに短パンで、がんがん湯のしをこなしていく姿はかっこいい! 湯のしって手作業のイメージだったけど、こんな専用の機械でやっているのね〜。
くたっとしていた反物が、どんどん新品同様になっていくのは壮観。ミシンで反物をつなげていって、一度に数十反をまとめてこなすそう。

こちらは伝統的な湯のしの機械。絞りや高級な着物の場合は今でもこちらを使うそうで、いまだ現役! こちらは2人がかりで動かすもので、ちょっと実演もしていただいた。

最後に訪れたのは
「染の里 二葉苑」。
こちらは江戸更紗の工房。染料の入ったビンがずらりと並ぶのは壮観。反物を全部広げた状態で刷毛で染めていた。

更紗染めに関してはあまり知識がなかったけど、型紙を何枚も何枚も使って色を重ねていく。1枚染めるのに30回以上も染めることがあるそうで、気が遠くなるような作業だ。でも、作業している職人さんたちは楽しそうだった。多色の染め上がりはほんとに美しい。

二葉苑の近くにギャラリーのようなところもあり、工房の作品も売られていた。手間を考えると高くはないと思うけど、やっぱり今のところは手が出ない。いつかは買うこともあるかなあ。
スタンプラリーも終わりということで、記念の手拭いをいただいた。工房でみてきた「道具たち」の柄。いい感じ!
この工房のメンバーたちは
「落合ほたる」というブランドをつくっていくらしく、このスタンプラリーもその活動の一環。昔ながらの工房で30代、40代が活躍しているというのは意外でとても頼もしく感じた。
すごーく学べて、元気にもなった工房めぐり。10人でわいわい、というのも楽しさ倍増。オフ参加の皆様、イベント企画者の皆様に感謝!