2007年11月11日

ご挨拶

この共同ブログはこの記事をもって終了いたします。

スタートしてから2年4ヶ月。
たくさんの出会いがあり、世界が広がりました。
本当にやってよかったと思っています。
読んでくださった方々に、コメントをいただいた方々に、心よりお礼申し上げます。

<eribowより>

事情があってしばらく着物をお休みすることになりました。
それに伴い、長々続けてきた「着物語り」もお休みいたします。
ブログを通じて知り合うことができた方々とのご縁は
ずっと大切にしていきたいと思っています。

古い友mizuhoとは、新たな面を共有することができ、
言うべきことは(陰で)キチンと諌めてくれ、素晴らしい相棒でいてくれました
前よりもっとたくさん遊べたし、楽しかった!ありがとう>mizuho


<mizuhoより>

共同ブログという試みは、
当初考えていたより、たくさんの実りをもたらしてくれました。
仕事に追われてついつい更新が滞る私にとって、
精力的なeribowというパートナーがブログを盛り上げてくれたことは
とてもありがたかったです。
お疲れ様、ありがとう>eribow

着物遊びは続けますし、書きそびれたこともまだたくさんあるので、
一人でいつまで続くかわかりませんが、年内に新ブログを立ち上げる予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。


ブログを閉鎖することも考えましたが、
いただいたすばらしいコメントが、これから着物遊びを始めたい人に
役立つこともあると思い、このまま残すことにしました。
今まで本当にありがとうございました。

eribow&mizuho

※年内はメンテナンスします。
コメント、トラバも年内は受け付けております。

<2007年12月29日追記>
たくさんのコメントありがとうございます。感謝感謝です。
新ブログ立ち上げました。ぼちぼちと続けていきますので
今後ともよろしくお願いいたします。〜mizuho

みず穂のぼちぼち着物遊び
http://mizuhokimono.seesaa.net/
posted by mizuho at 21:32| Comment(72) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月24日

小学校で茶道体験

 先日、娘の通う小学校で茶道体験のお手伝いをした。

 午前中は子どもたちの音楽発表、午後は保護者と地元の人たちが出し物をやって子どもたちが体験する、という毎年恒例のイベントがある。出し物はだいたい決まっていて、茶道体験もそのひとつ。

お茶室看板.jpg 子どもの学年によって保護者の担当が振り分けられていて、たまたま今年は「茶道体験」のお手伝い担当がまわってきたというわけだ。

 この茶道体験は自治会の婦人会のみなさんが長年仕切ってやってくださっているもの。今までは他の担当で忙しく、やっていることは知っていたが見たこともなかった。

お茶室.jpg
 教室に、即席茶室が登場。子どもたちは(大人の参加もありだが)、お手前をひととおり見て、茶道に関する話を聞きつつ、お菓子とお茶をいただく。
 保護者の仕事はお茶やお菓子を運ぶことと、裏でお茶をたてたり茶碗を洗ったりすること。100人以上が体験しにやってくるので、結構忙しい。

 前日、お茶のたて方と運ぶ所作をみんなで教わる。なにしろ時間がないので、先生の指導も厳しい。実は私はまともに茶道をやったことがない。それこそ文化祭で体験した程度だ。まわりの保護者も似たようなもので、結構緊張感が漂う。周りの話を聞くと、「茶道体験担当」というのは実は避けたい担当のひとつらしい(笑)。

 でも楽しかった! やっているうちになんとなく上達もするし、子どもたちがみようみまねでお辞儀をしたり茶碗をまわしたりするのも、とってもかわいい。家でもお茶たててみようかな、とちょっと思った。抹茶の味、好きなんだよね。

 実際動いてみて、これは本来着物でするものだ、というのもよくわかった。ちなみにこの茶道体験では、お手伝いの保護者は「スカートと白ソックス着用」と決まっている。足袋の代わりの白ソックスというわけだ。せっかくなので着物着たいなあ、とも思ったが、先生以外は婦人会の方々も洋装なので遠慮した。考えてみたら茶席用の着物なんてもってないし・・・。

 合間に、婦人会の方々(私の母くらいの年代?)にいろいろお話を聞く。茶道は、「花嫁修業で、みんなやるもの」だったという。そういえば私の母も茶道と華道は免状もっていたはずだ。

 でも、自分自身のことを振り返ると「花嫁修業」なんて考えたこともなかった。そもそも結婚願望がなかったこともあるけど・・・でも、茶道を習いに行くのが普通、という空気もなかったはず。「みんながやるもの」という風潮はいつ廃れたのかなあ?

 それにしても、「花嫁修業」に茶道があったということは、結婚して、茶道が役立つ場面があったってことだよね? それも不思議な感じがする。一般家庭でお茶をたてることが普通だった時代があったのかなあ? 少なくとも母がお茶をたてるの、みたことないんだけど・・・

 着物が急激に衰退したのと一緒にお茶の習慣も廃れたのかなあ? それとも、そもそも「教養」としての扱いだったのかしら。確かに、立ち居振る舞いが美しくなるという副産物はありそうだけど。
posted by mizuho at 23:23| Comment(17) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月15日

手作り簪で日舞デビュー

 日舞で舞台デビュー、といっても私の話ではない。次女の話。
 前に書いたようにちょくちょくレッスンを受けていたのだが、ついに舞台に立つことに。

日舞の舞台.jpg はっきりした写真を見せられないのが残念〜。子どもたちはとってもかわいかった。まあ、レッスンといっても月に1回くらい、全部で5回くらいなので、たいした出来ではないのだけど、それでも次女は振りを完全マスター、なかなかサマになっていた(親馬鹿)。

 そして、今回、「きものの喜」で一目ぼれしたkemiさんのつまみ簪、お願いして舞台用につくっていただいた。オーダーメイドの髪飾りなんて贅沢〜(お値段は格安)。

簪赤.jpg 次女には赤をリクエスト。浴衣が白地なのではっきりした色にした。舞台用にはちょっとおとなしいということで、花がプラスされている。この「さがり」がかわいいでしょ〜! 踊ると、これが揺れていい感じ。
 つまみの花、3つついているんだけど、写真ではちょっとわかりにくいなあ(顔が傾いているので)。
 もちろん娘もお気に入り。

紫簪.jpg こちらの方が形はよくわかるかな。長女のは浴衣に合わせて紫。こちらもリボンにプラスしてつけたのだけど、前から見るとやっぱり下がりがかわいい。今回、日舞は5年生以下ということだったので、長女は歌で出演。だんだん浴衣が板についてきたかな?

 来週も同じメニューで養護施設の慰問コンサート。簪はまた活躍予定。kemiさんありがとう!


posted by mizuho at 00:56| Comment(5) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月12日

着物ライフの楽しみを語りあう

 着物をめぐる家族の無理解や苦労の話題を振ったら、元ネタにさせていただいた方からいろいろご事情あることを伺いまして、取り下げさせていただくことになりました。せっかくコメント下さった方々には大変申し訳ありませんm(__)m

 着物をめぐる楽しい話題で盛り合わせよう、という意図を持って作られている当ブログですが、5%くらいは着物をめぐって出会った悲しいこと、苦労話、困ったことなども交えていいんじゃないかなぁ、と思っていた私でした。何であっても100%楽しいよ、イイよ、苦労なんかないよ、と言ってしまったらちょっと味わいが足りないよね(^^;
 「同じ経験を持った仲間がいるんだなあ」「自分ひとりじゃないんだなぁ」「こういう考え方をすれば乗り切れるのか」といった、体験者同士ならではの通い合いができたらいいな、と思ってました。
 だから、仲良しの着物お友達の体験を取り上げたといっても、それはきっかけにすぎず、私はいつかこういうテーマで話をしてみたかったのです。

 でもね。
 「苦しいこと」を語りあうのは、難しいんだなぁということを痛感しました。

 いつか、「家族のこと」「お金のこと」、重くて辛かった話ができるといいと思う。でも、それは、今、ここで、ではないのかなあと思う。
 ここはやっぱり初心に帰って、「いかに楽しかったか」「何にワクワクしたか」「どう工夫したか」などなどのカラーをもっと押し出すべきかなあと省みました。当分(ずっと?)「着物ライフでこんなことが辛かった」ネタはお休みだ!!!苦しいことの分かち合いは、陰でやろう!>友ALL
 ま、「ここが困った!教えて」みたいな質問相談、「下駄の歯が折れちゃったよー(泣)」などの他愛もない失敗話くらいは振るかもしれないけど(笑)。

 私の「バイブル」、きくちいまさんの『着物がくれるとびきりの毎日』は、決してハイテンションなおたくの打ち込みぶり(笑)ではないんだけど、全編を通して「楽しいよ」というメッセージに溢れている。読むと元気が出て、着物が着たくなる。憧れますね♪

 秋晴れや 笑顔忘るな 着物友 〜衿女
posted by eribow at 09:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月10日

無地の帯もいいなあ

 昨日、電車の中で、大柄の秋草?をあしらった緑系の小紋に、朱色の無地の帯をされた方を見かけてはっとしました。
 私よりはちょっと年上?呉服屋の店員さんか着付けの先生か、とにかく何となく普段から着慣れている風情。スタンダードな白襟白足袋で、着丈は若干短め。

 初心者の好奇心ゆえ、ずっと「変わったポイント柄」のお太鼓が大好きで、そんなのばっか夢中になっていた私(笑)。無地って何となく洋服ちっくでもあるし、せっかく和の意匠がいっぱいあるんだから、つまらない!とずっと思ってきて、ほとんど着用したことがなかった。でも幾何学模様や抽象柄でとても品のいい着こなしの友達や街中の人を見かけるにつれ、ちょっと感覚が変わってきた。
 それに、変わり柄の帯って、合わせづらいし、飽きも来るんだよね。えっ、そんなこと最初から気づけって?(^^;

 ざっくりとした温かみある質感が表に立って、秋草の中の一色を取り入れてコーデして、奇を衒(てら)わず落ち着いたその着こなしは素敵だった。思わず、ずっと後をつけて行こうかと思いましたが、ストーカー行為は犯罪よね(爆)。

 秋草の 朱(あけ)を背負いて 白き衿 〜衿女
posted by eribow at 23:30| Comment(7) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月08日

ミュージカルでキモノ風ダンス衣装

 地元・鶴見、花月園競輪場を会場として催された、区政80周年記念事業の一環の「とことん鶴見 80th」というイベントへ家族で行ってきました。
 絶好の秋晴れに恵まれ、地元民で大賑わいです。銘菓お土産コーナー、フリーマーケット、エスニック料理の屋台など冷やかして、お金かけずに(笑)ぶらぶらと楽しみました。古い写真や街紹介ビデオ番組などで「鶴見の歴史」を知るコーナーなどもありました。

 スタジアムの真ん中のステージでは、吹奏楽やら和太鼓やらの演奏が次々と上演されていました。
tsurumi festival 001.jpg その中でダンス・スタジオ W.Dream(ダブル・ドリーム)というグループの鶴見花月園少女歌劇団☆夢組というミュージカルを観ました。
 おねーさん7人組は、片身変わりの半被(はっぴ)風上衣に、キンキラの帯をリボン風に巻き、黒いスパッツが忍者風。刀、小刀、扇などの小物を手に、ロックなライブダンスです。悪役の男性は、袴に網目ジャケットだったり、閻魔大王風の赤黒金だったり。ポップな和洋折衷ステージです。

tsurumi festival 002.jpg 途中から登場した小学生くらいの女の子達のミニ丈の浴衣風衣装にもびっくりしました。足を高く蹴り上げ、ポニーテールを振り乱して激しく踊り狂うわけですから、このくらい活動的にアレンジしないといけないのは分かるのですが、テニスウエアのごときスカートスタイルには目から鱗でした。
tsurumi festival 003.jpg 後姿は、どでかリボンです。これがまたキュート♪(全て写真撮影・掲載許可済)

 この子達が、もうめちゃめちゃ踊りが上手いのです(驚)。まあ、比較的小さい子たちはまだ動きもあどけなかったけど、メインらしき2人くらいの子は、一つ一つの動作のキレも抜群、プロはだし。そして表情がいいっ!(>▽<) 未来は安室奈美絵?ダイヤの原石?(震)

 運動会を見てても思いましたが、昨今の若い子や子供たちの間で、じわじわと広がり続けている「ネオ・ジャポニズム」の流れをひしひしと感じます。古典的な和の舞踊には、所作、型、重心、リズムなど、伝統の素晴らしさが詰まっていて、奥深く心惹かれますが、その一方、そういった伝統から切り離された、外国人や現代日本人の目から見た「Japanese cool=カッコいい日本」、テイストとしての和も大好きです。
 既成概念を取っ払ったキッチュな和の形の中に、新しい潮流が見える‥そんな期待感ドキドキでステージを観覧してました。

 秋晴れに キモノ少女ら 花と舞う 〜衿女
posted by eribow at 10:20| Comment(2) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月06日

凛々しき袴姿の応援団長

 子供たちの運動会、今年の応援合戦の応援団長は袴姿でした!(驚)

undokai2007 012.jpg 赤組は赤い胴着に臙脂の袴。白組は白い胴着に紺袴。お約束のながーい鉢巻。赤組の真っ赤な軍手と、両軍とも足元靴なのがご愛嬌です(笑)。
 海老反りになって、腹の底から搾り出すドスの効いた声。昨今の、ゲームばかりやってへらへら軟弱で挨拶もロクにできない現代っ子を見慣れた目から見ると、惚れ惚れするほど古典的です。
 特に赤組の団長が堂々と声を張り上げててよかったナ、と思って後で子供に言うと、「違うんだよ、白組の団長は練習しすぎて声潰れちゃったんだよ」とのこと(^^; そっか、本番で声出なくなるほど精一杯声を出したんだな、それもまたえらいなー(感動)。

 昨今の運動会は、本当に「和」を意識した出し物が増えています。一方、組体操のBGMに洋楽を使ったり、花笠音頭とマツケン・サンバをカップリングしたり(笑)、ストレートに「古い」だけじゃない。子供たちが自然に受け入れられる現代的アレンジで、和のエッセンスを取り入れる手法が上手い。
 応援団も、袴姿の一方、ビリー・ザ・ブートキャンプ風の振り付けが混じってたりして(爆)、カッコつけとズッコケ、古典と最先端がミックス。こういう、型にはまった「伝統」ではなく、現代の目から見ても本当に「カッコいい」形で、和服をイントロデュースするっていいなぁ♪と思いました。
 それにしても、応援団長、カッコよかったなあ〜(はあと)

 袴着て エール交換 天高く 〜衿女

posted by eribow at 16:30| Comment(3) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月03日

運動会の盆踊り、浴衣ママーズ

undokai2007 049.jpg 雨で順延順延を重ねた息子たちの小学校の運動会、やっと開催されました!ここ数年新しく恒例となった盆踊り、PTA役員で浴衣着て踊りましたよ♪
undokai bonodori.JPG
 私のほか「美容師の免許持ってるから、着付けは任せて」という方と、「浴衣大好き♪自分で着れるよ」という方のお2人が名乗りをあげていました。自称・普段着物普及委員の私が黙っているはずがありません、「浴衣も帯も下駄もお貸ししますのでぜひ皆さん着ましょー!」と呼びかけました。が、反応はナシ(^^; 3人だけかなーと思っていましたが‥
 当日になって、「着よっかな♪」と乗り気になって下さった方が4人も!!!(@O@; 7名にもなりました。ヤッタ!

undokai yukata1.JPGundokai yukata3.JPG 着付けのできるママと私の2人で沢山持ってきました。「いろいろあれば選べるだろう」くらいの気持ちでしたが、これがほぼ総動員!売り切れ!(驚) 体の大きい人、足の大きい人、いろいろ制約があって大変でしたが、大慌ての割に全員がなんとかなりました。いやー大荷物持ってきた甲斐があったわ(感涙)。

 PTAでの運動会のお手伝いの合間ですから、Gパン洋服の上から10分くらいで無理矢理着付けです。ま、余興ですからね(^^;
 着付けのできるママと、もうお一人着付けのお手伝いして下さるおばさまと、お2人がフル活動して下さったお陰で着られました。一人だけ、自分で着てました。私?着せてもらいました(^^;軟弱

 グラウンドへ出ると、女の子達が口々に「わー、可愛い♪」と声をかけてくれました。もちろん私も嬉しいですが、自分の場合着物姿で褒められ慣れているので(笑)、むしろ他のママ達が嬉しそうにしていることが嬉しくてたまりません。
 こう言っちゃ何ですが、皆さんそれぞれ本当に素敵でした。何度か書いている通り、小学校ママの皆さんの普段着姿はよく言えば実用本位で無難、ぶっちゃけ「華がない」。それが、なによぅ、みんないい女じゃない♪美人度3割増し4割増しです(鼻息)!
 現代の浴衣って「晴れ着」なんだなあ、と気づかされます。大人なママたちだから、と、どピンクのギャル浴衣は持ってこなかったのですが、黄色のギャル浴衣のママが一番映えているのを見て、こういう時はうんと華やかでいいんだなーと再認識しました。
 お貸しした皆さん、もうきゃぴきゃぴして、内側からもキレイになっていました♪

 「持ってない」「着られない」「機会がない」の三重苦を越えてしまえば、着たい人はいっぱいいるし、着たらすごーく嬉しいんだなあ、ということをまた目撃しました。私ともう一人が着物を提供し、お2人が着付けをヘルプして下さり、そして行事という「場」がある。今回は、全ての輪がつながりました。
 そして、たくさん着物を持ってきた私がそこにとても貢献できたんだ、ということがすごく嬉しかった。今回は、手持ちをほぼフルに持ってきましたが、来年はもっと数を増やして持っていこうっと(鼻息)。

 運動会 浴衣で踊る ママ光る 〜衿女

 さて、これには後日談があります。無事に踊り終わった後のこと。それはまた明日の記事で。

posted by eribow at 23:45| Comment(5) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月28日

キモノ俳句、始めました

 ある日突然俳句を書き始めたことを、継続してお読みの方はお気づきでしょう。思いつきの「キモノ俳句」‥着物をネタに織り込んだ俳句です。

 そもそもは、以前mizuhoが文末にちょろりと俳句をつけていたのが、なかなかいいのに最近は(たぶん忙しさに手が回らなくて)お休みしてたのが寂しくて、「また書いてよ」とコメントしようと思ったのがきっかけ。まてよ、人に「やってよ」と言うなら自分が先にすべきじゃないか‥人に何か尋ねる時まず自分のことから先に切り出すとかと同じく、その方が「礼」があるかなあ、と何となく思って、自分が先に書いてみることにした。
 で、書いてみたら面白かった(笑)。

 当たり前だが、普段俳句なんか書きつけてないと、上手く言いたいことなんか言えない。そこのところ、頭ひねり、うんうん考えてやっとヘボいのが出てきた感覚が、「頑張って着物を着始めた」感覚にとっても似てることを発見。とにかく場数を踏んで慣れることが、一番の上達の道だと思われるのも着付けと似てます。
 で、俳句なら、着物以上にたしなんでいる人が少ないから、ちょっと練習すれば、私だって「俳句を書ける人」になれるかも‥(わくわく)とまた余計な野望が(笑)。

 ルールは
・五七五に従うこと
・季語を入れること
・着物や和や布等にまつわる単語を入れること
の3つです。
 五七五にまとめるのは予想以上に難しく、変なところで区切りを入れたい気分満載なのですが、乱調子はもう少し上達してからにしよう、と自制して、キッチリ五/七/五でがんばっています。
 季語は、あんまり正確じゃないわね(^^; ほんとはネットで検索すれば「季語ブック」みたいなのはすぐチェックできるんだろうけど、あくまで「お遊び」俳句です、何となくこのシーズンを言いたいんだろうな、程度で、ハズレもあり。ま、季語ごっこ、かな?
 季語と着物に関する語の両方を入れるのは、至難の業です。五七五って本当に短いよねー。短歌や川柳にしてもよかったんだけどね、制約が厳しい方がモえるよね(鼻息)。
 ま、当面はこの3条件をクリアすることのみで精一杯という感じです。

 俳号は、mizuhoが昔使っていた素敵なペンネームに対抗して、洒落た和のネームをひねり出そうかとも思ったんだけど、eribowをひねった「衿女」を思いついてしまった。えりじょ、と読みます。(えりめ?って聞かれたことありマス(^^;)
 まじめに書いてない、っていう雰囲気がよく出て、お馬鹿っぽくていいでしょう?(大笑) どことなくラテンな響きがミスマッチ(爆)

 映画『ラスト・サムライ』は、日本人だったら「違うダロー!」と叫んでしまう、外国人の勘違い満載(それでも少ない方か)ですが、西郷隆盛(がモデル)役の渡辺謙が臨終シーンで「完璧だ」って一言呟くんだよね。違うよ違う、武将のカッコいい死に方は、最期に辞世の句を口にするって決まってるダロー!!たとえそれが事実と違った脚色であってもね。
 普段から俳句をたしなんでいないと、辞世に句なんか詠めないよね。いつでもどこでも、ふっと気持ちを歌にして詠む。着物ライフ以上に廃れてしまったこの風習を、ちょっとばかり磨いてみようかな、と思い立った今日この頃です。

 着物着て 歌を詠む我 撫子か? 〜衿女
posted by eribow at 17:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月23日

墨染め衣への憧れ

 着物ライフを始めて、起こった面白い変化の一つが、仏教への関心です。
 家庭にも自分自身にも全く宗教色のない、でも神仏はどこか信じていて神社仏閣で手を合わせ、賛美歌に心動かされ、先住民の儀式に荘厳を感じる‥宗教心っぽいものは持っている。典型的な「日本的無宗教」でした。
 そういう人にとって、仏教は最も近しい宗教だよね。

 お彼岸、祖母の家に遊びに行った際、檀家になっているお寺のご住職がお経をあげに来てくれました。20年以上前、祖父が亡くなってからのお付き合いで、大変お話が面白く、それでいてどこか深々と心を打つ風情を持った方。祖母は崇敬し大変懇意にしていて、私も折に触れお目にかかっています。
 私たち家族にも各々般若心経のコピーを渡して下さり、位牌の前で皆で読経しました。小学生の息子たちも初めて見る漢字だらけの不思議な紙に目を白黒させつつ、振り仮名を追って神妙に唱和していました。
 別のコピーには「八正道」とその意味が書かれていました。「正しい認識、正しい考え、正しい言葉、正しい行い‥」そうそう、こんなの高校の社会でならったっけ、と思い出しつつ、なんて現代に欠けているものばかりなんだ、と嘘寒くなりました。

 お経の後に、小さな「お説教」(現代の、お小言という意味ではなく、本来の教えを説くという意味の説教!)をして下さるのもいつものことです。今回は、息子たちに配慮してか、うんと易しく噛み砕いたお話でした。曰く、
「お釈迦様は6年間の厳しい修行の末に、世の中の真理を見つけました。それは3つ。明日のことは分からない。人は自分一人で生きているのではない。人生思い通りになんかならない。」実際は少し具体例も交えましたが、まあ、こんな話でした。
 身分も家族も捨てて6年も苦労した割には、ずいぶんありきたりな結論だ(笑)。でも最近仏教に興味のある私にはこれが「諸行無常」「縁起」「一切皆苦」だ、とピンときました。こんなに子供にも直感で理解できる言葉で、大事な仏教の教義を伝えるなんて、やっぱりすごいお坊さんです。

 かつては日本人の生活の中にも、「目に見えない正しい行いの道」を説くこのような役割が社会の中に存在し、機能していたんだよね。別に着物とリンクしているわけじゃないけど(^^; でも、かつてみんな着物を着ていた時代にあったものが、今は消えてしまったのが、シンクロして見えて、切なくなりました。

 お坊さんの袈裟は茶色でした。単衣なのかなー、30度近い気温に、外では暑そうでした。

 作家・瀬戸内寂聴さんは得度しました。作家や知識人にクリスチャンが比較的多い中、当時新鮮な思いでした。
 彼女がどんな思いで僧籍へ入ったか、さして詳しくない私には分からないのですが、源氏物語を訳した彼女の中に、自然と「仏教が生活の中に生きていた」感覚が刷り込まれたことは間違いないと思う。
 その衣服を身につけることで、「その時代の精神」とつながることができる‥そういう意味で、僧衣をまとってみたい、とちょっと思った私でした。

 道を説く 袈裟に映るや 彼岸花 〜衿女
posted by eribow at 10:46| Comment(7) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

十三参り情報求む!

 長女の浴衣ネタにいただいたerinekoさんのコメントから、ふと気になり始めた行事、十三参り。

 前に紹介した漫画でもネタになっていたので認識はしていたのだけど、十三、という響きから、まだ先だと思っていた。でも改めて調べてみたら、数えの十三、生まれと同じ干支の四月十三日・・・って、うちの娘、もう終わってる?!
 ・・でも、「中学校にあがる春休み」(と書いてあるところもある)だったらまだだし、どっちなんだろ??

 私自身、十三参りなんて知らずに育ったし(親も知らないと思われる)、近所でやったという話も聞かない。ネットで調べると、京都中心の行事らしく、日付限定行事みたいに書いているところもあれば、親の都合でいつやってもいい、みたいなアバウトな情報までばらばら。都内だと、浅草寺でやっているみたいだけど、みかけたことないなあ。

 でも、大人になる通過儀礼に大人の着物を着る、好きな漢字を書いて奉納するというのがなんだかすてきだし、ぜひやってみたいなあ、という気持ちになっている。十三参り、やったことある方、知っている方、ぜひ情報ください!!
posted by mizuho at 19:14| Comment(14) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月01日

沖縄柄のハンカチいろいろ

 宮古島旅行、行ってきました。モチロン宮古上布もばっちり見てきましたよ!でもその話はおいといて、お土産ショップで見た沖縄伝統デザインの話〜。
 1,050円の大判ハンカチ。もちろん本物の織物・染物ではなくてフェイクなんですけど、安っぽくなくてなかなかいいデザイン。激写してきました。

hankachi 002.jpg まずはご当地・宮古の宮古上布柄。実は私宮古上布について何も知らなかった(^^; この後伝統工芸館でオベンキョウして初めていろいろ分かったのですが、「藍染」と「細かい幾何学模様」が特徴なのね。プリント全盛のこのご時世において、「王族しか身に着けられなかった」超高級着物も、実に地味な印象であります。

hankachi 001.jpg 芭蕉布柄。実は、芭蕉布も見たことないのよねー(^^; なるほどなるほど、優しい生成り色が天然繊維感ばっちりですね。

hankachi 003.jpg 沖縄料理やさんの店員さんのウエアでお馴染み(笑)なので、一番よく知っている紅型。一番チャチになりやすいデザインにも関わらず、このハンカチシリーズのはとっても素敵です。たくさんの色違いがあり、このバージョンと「古典柄」と銘打ってもっと大柄な、振袖チックなバージョンとがありました。

hankachi 005.jpg 着物先輩の友達が着ていたのを見たことがあって、以来憧れになった花織。幾何学模様なのに可愛い、気取りがないのに上品。紅型を「友禅染」になぞらえるなら、花織は「上等な紬」、かなあ?きっと私に似合うわ(鼻息)。

hankachi 004.jpg ええと、ロートン織も知りませんでした(汗)。花織やミンサーとの区別がつきません(汗汗)。お勉強のために写真を撮ってきました。

hankachi 006.jpg 高級着物柄のみに絞ろうかと思ってましたが、琉球絣柄も写してみました。絣、といっても、何となく庶民的でないような?高雅な?風情があって気に入りました。ニセモノのくせに(笑)天然染料の雰囲気がとってもよく出ています。

 ミンサーもありましたが、「知っている」ので外しました(^^;

 結局このお土産屋にはその後行かず、他では見かけなかったので、買っておけば!とちょっと後悔。逆に那覇空港とかならあるのかなあ?帰りは宮古‐羽田直行便だったため、駄目押しのお土産ショップ攻略不十分でした(残念)。
 沖縄に行かれる機会のある方、見かけたら買いだと思います!(-_☆

posted by eribow at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月26日

四十九日に浴衣を着る

 今日はsoyaの四十九日。共通の友人たちと集まって思い出を語り合う会をやった。気持ちの整理がつかないのはみんな同じ。eribowは残念ながら予定合わず。

 形見分けにいただいた着物を着ようかな、とも思ったのだが、袷はいかにも暑い。ちょっと考えて、soyaと一緒に遊んだとき着ていた浴衣を着て、いただいた帯を締めてみた。

49日浴衣.jpg リバーシブルで黄色と鮮やかなオレンジなんだけど、前から見ると単なる黄色の帯だなあ・・・
 例によってsoyaにつくってもらった金魚柄の半襟。会場が私の自宅だったので足袋は履かなかった。
 初七日も同じような会をしていたのだが、soyaのうつっているビデオみて、学生時代の写真みて、思い出話いろいろ。この会をきっかけに久しぶりに会った友人もいた。

soyaが好きだった鹿児島限定の焼酎をわざわざ入手してきたメンバーもいた。私の着物もそうだけど、皆それぞれの形で追悼。




posted by mizuho at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月22日

手作り足袋の話

 引き続きsoyaの話。自宅を訪ねたときに、soyaの「作業部屋」を見せてもらった。あの手作り足袋をつくっていた場所だ。

soyaの作業部屋.jpg 刺繍の組めるコンピュータ内臓の立派なミシンの横に、つくりかけの足袋と完成した足袋があった。言ってみれば遺作というところか。

 実は、私とeribowとsoyaの間には、手作り足袋のネットショップをやろう、というプランがあった。格安でセミオーダーみたいな感じで柄足袋をつくれば欲しい人いるよね、と。
 店の名前をあれこれ考えたり、品揃えをどうしようか、なんてメールで相談するのは楽しかった。それで儲けようというより、soyaが趣味の延長でちょこっと手間賃もらえればいいね、くらいのノリだったんだけど。

 オフ会でsoyaのつくった足袋を見せて、欲しいと思う? とリサーチしてみたりもした。で、私がもらった金魚柄の足袋を欲しい、という方がいらした。soyaの遺作は多分このオーダーに応えたもので、商品一作目なのだと思う。
 入院のとき足袋のことをかなり気にしていた、とお連れ合いから聞いていたので、未完成だと思っていたのだが、見た限りでは完成している。出来に納得していなかったのかどうか、今となってはもうわからない。とりあえずオーダーした方に届けようと思う。

 試作足袋jpg
 市販の白足袋に刺繍して草木染めした試作品もあった。草木染めをやりたいという話は聞いていたんだけど、染めはあまりうまくいかなかったらしい。

 思えば、就職で鹿児島へ移住してしまったsoyaとの交流は、たまのメールと年賀状、みたいな感じになりつつあった。この着物ブログを始めたことで、再びコミュニケーションが密になったのだ。
 お互いのブログにコメントしたりするうち、もともと洋裁好きのsoyaが手作り足袋をつくって送ってくれるようになり、ネットショップ話も持ち上がった。ブログをやっていなかったら、葬儀に間に合うこともなかったと思う。着物とブログが古くからの友情を再燃させてくれたのだ。
posted by mizuho at 23:59| Comment(3) | TrackBack(3) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月21日

着てもらえなかった浴衣

 高校時代からの友人、soyaが亡くなって、1ヶ月以上がすぎた。

 急なことだったので仕事の調整も限界があり、日帰りで葬儀に行くのが精一杯だった(soyaが暮らしていたのは鹿児島だったのだ)が、関東からわざわざ来た、ということで親族に混じって骨も拾わせてもらった。
 葬儀が進む中で知らせを受けたときの呆然状態は少し落ち着き、こういう儀式は残された者にとって必要なものなんだなあ、などとぼんやり思っていた。

 とはいっても心の整理はなかなかつかず、初七日に共通の友人たちと思い出を語り合ってみたり、昔の写真をひっくり返してみたり、soyaのつくった半襟と足袋をことあるごとに身に着けたりしていた。金魚柄の半襟と足袋はあちこちでほめられた。そのたびに、聞いた? と胸の中でsoyaに話しかけていた。

 着付けの資格も持っていながら、子育てと闘病でなかなか着物を着られないというsoyaに、足袋のお礼も兼ねて誕生日に浴衣を贈っていた。soyaに似合いそうな大柄の百合を散らした浴衣。
 気に入ってくれて、これを口実に今年は着るね、とメールをもらったのが最後のやりとりになってしまった。そのあとすぐ、soyaは入院してしまったのだ。そして、家には戻れなかった。

 あの浴衣はどうなっただろう、と少し気になっていた。多分一度も袖を通していないだろうなあ。着たところをみたかったのに。

 一昨日、家族旅行の帰りに2年ぶりでsoyaの自宅を訪ねた。お連れ合いに、soyaの残した着物をもらって欲しい、と言われたのをきっかけに、浴衣のことをたずねてみた。

 アメリカに住んでいるsoyaの姪御さんが浴衣を気に入って、帰国するときに貰っていってくれたという。それを聞いてちょっと嬉しくなった。娘がいないsoyaにとっても嬉しいことだろう。
 葬儀でみかけた、すらっと手足の長い美少女があの浴衣を着ている姿を想像してみた。似合いそうだった。


 
posted by mizuho at 22:42| Comment(3) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月02日

和の陶酔、祭り衣装

 先週土日、地元の神社の祭礼でした。毎年町内会のお手伝いで、参加しています。
 神田など、有名な祭りに「観光客」として参加するのも面白いかもしれませんが、やっぱりね、担いでいる人は顔見知りばかりの自分の町で参加するのはサイコーです。

200707291511001.jpg 地下足袋姿でお神輿!これぞ祭り!粋です!いなせです!
 女性も多いよ。キリリと鉢巻。バリっとメイク。太ももが眩しいです。若い女の子(10代)もいっぱいいます。

 男性陣は、いわゆる「助っ人」業っていうんでしょうか、各お祭りを回るプロの「担ぎ手さん」がだいぶ混じっていますが、毎年来られる方も多く、顔なじみも多いです。まあ、半ば「町の人」ですよね。
200707291516000.jpg 隆々とした筋肉、マッチョ系。短髪に手拭い。着こなしがビシっと決まって「和」が全身にみなぎってます。数名、褌(ふんどし)姿の方がいらっしゃり、「大相撲の力士と一緒だよな」と自分に言い聞かせつつ、目のやり場に困りました(^^;

 そういう古典的カッコいい和男のほかに、茶髪でワイルドなラテン系チームもいました。激しい神輿担ぎで引き締まる顔つき、鋭い視線、浅黒い肌に無精髭‥まるで若いギャングのよう。江戸時代の不良浪人ってこんな感じか?私もノリノリで「えっさー!ほいさー!」と掛け声をかけていたのですが、やはり祭り好きのオーラが伝わるのでしょうか、チラリとこちらへ視線を返してくれる。その野生動物のような荒々しい眼差しに、胸キュン!!!(鼻血)「ああ、この人たちになら何をされてもいいわ‥」と一瞬理性が飛んだeribowでした。(何かされたいのか?)

200707291529000.jpg 若い子たちの派手なダボと呼ばれる衣装もイイ。派手派手なのは、お祭りで見かけたチープな甚平と似ているようですが、借り物ちっくな、パジャマちっくな、「なんちゃって和」と違って、江戸の浮世絵から連綿と続く派手さのようでした(感心)。

 わが町会は、女神輿といって、10分くらい女性オンリーの時間を設けてくれています。担ぎ手に参加していない私も、その時間だけ半被を借りてちょろっと参加させてもらう。
 神輿の下にもぐりこむと、空気が違います。何か萌え出づるようなものが、てっぺんの鳳凰に向かって噴出している感じです。自分と神輿が一体となり、自分と「町」が一体となり、江戸時代から続くこの町、この街道と一体となり‥普段は見上げない横断歩道を見上げ、横をバスが駆け抜け‥時空を越えた不思議な感覚に襲われました。

 やっぱり和服はただのファッションではありません。「日本に生きる」という陶酔の一部なのです(力説)。
タグ:祭り 神輿
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2007年07月26日

大人の浴衣たち

 先日、上野でのブログ二周年記念オフ会、15名が集いました。人数にもびっくりしましたが、もっとびっくりしたのは浴衣のラインナップです。白、紺、水色、黒‥見事なまでにシックな大人の古典浴衣(驚)。一人の例外もありません。ドレスコード指定したわけでもないのに、これだけ揃うとは!
2shunen ueno 036.jpg 2shunen ueno 018.jpg
 年齢層は30代を中心として50代くらいまで。確かに派手浴衣が似合う年齢ではないのでしょうが、なかなか見かけない品揃えではありませんか?
 mizuhoと私が「喪中」を表明しているから、遠慮してくれたのか?とも勘ぐりましたが、私自身、5枚ある浴衣の中からどれにしようか決めていなくて、どピンクに黄色いお花のギャルギャル浴衣でもよかったんですけど。やっぱり不忍池に似つかわしいからかな?

soujiji 015.jpg 先日の総持寺のお祭りで、お花畑のようなカラフル軍団を見慣れてしまったため、まるで別世界。ギャップでかいです。

 集った皆様は、「私ってば上品ですことよ、趣味いいんですのよ、オホホホホ」という方は誰もおらず(爆)、会話の内容は実に他愛無く気取りがなく、まさに「普段着」のお付き合い。初対面なのにハードなボケツッコミをかましあったり、カジュアル感満載。おじょーちゃん方とそんなに精神年齢違うとも思えない(私だけか?汗)

 やっぱり、皆、本当に和服が好きなんだなあ、としみじみ感じました。街中で、素敵なセンスの若い子も見ますけど、皆「洋服的に素敵」なんですよね。丸井のモデルとか(笑)。シック大人浴衣の皆様方は、色彩に惑わされず、無国籍な花鳥に踊らされず、「涼」「粋」「風」といった浴衣のスピリットを楽しんでいる。
 襦袢、足袋を合わせて着物風の着こなしあり、可愛らしい半幅あり、着こなしは自由に人それぞれなのに、根底に流れている「和」への視線はとても共通していました(感激)。
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 浴衣は娘っ子のもの、という昨今の誤った風潮に物申す、大人の色香と粋を楽しんだ、皆さんの浴衣セレクトに脱帽!
 あー、ギャル浴衣で行かなくてよかった(爆)。
タグ:浴衣
posted by eribow at 14:36| Comment(14) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月23日

若い女の子たちの甚平考

 毎年増え続ける、浴衣と甚平、今年も観察してきました。ウワー、という増え方ではなくて、もうだいぶ定着した、感じ?中高校生女子は半分は超えているんじゃないかなあ。一時登場したミニ浴衣はすっかり影を潜め、甚平がはびこるようになりました。

soujiji 016.jpg カラフルですねえ。でも、和服感、ほとんどないですね(^^; 「直線基本のシルエット&派手目柄の、綿シャツ&短パン」に過ぎない気がします。

 噂で聞くところによると、昨今の女の子達は、私たちが子供の頃以上に「女らしさ」というものへの志向が失せているようです。私たちが子供の頃も、年配の人たちから「昨今の女子は女らしさを失っている!」とよくお叱りを受けたものですが、私たちの頃の「女らしくなさ」は例えばジーンズをはく、自分の主張をはっきり述べる、など、「男らしさ志向」の側面が強かったような気がします。現代っ子たちは、どうももっとユニセックス、ボーダーレスの匂いが強い。男子も女子も、男らしさ女らしさにとらわれないスタイルが人気のように、私には見受けられます。
 まあ、一人一人の女の子を見てみると、キラキラのアクセサリーを着けていたり、お化粧をしていたり、ちゃんと「女」なんですが、甚平の雰囲気を見る限り、伝統的な「色香」への興味は薄いように思われます。
 同様の流れが、スパッツや、アースカラーの洋服の流行にも感じられます。「キレイ色」「女色」や、フェミニンなシルエット、素材への冷淡。びしっとボーイッシュなのではなく、なーんとなく中性的。甚平人気に、そんな昨今の若者の風潮を感じました。

200707181906000.jpg200707181906002.jpg それでも、フェミニンなギャル浴衣も健在です♪
 明らかに海外工場ミシン縫製と察せられる、派手でチープなプリント柄ばかり。色合いもモチーフも、和と程遠い、お子ちゃま用。帯はほとんどがガリっとした付け帯です。たまーに手結びの帯を見ると「オッ」と注目しちゃうくらいレア。下駄は、妙にカーブした、かかとがちょっと高かったりする、サンダルとの融合品みたいなのが流行っている。
 着付けも、推して知るべし。いかんよ‥と声をかけたい「腕まくり」スタイルも、何故か顔が可愛い子に限ってしていたりします。
 まあ、チープな土地柄(^^; という事情もあるでしょうが、実にインチキな浴衣軍団ではあります。

 それでも。浴衣の女の子達の可愛いこと!素足が可愛い。ポップな柄が可愛い。インチキな作り帯が可愛い。くしゃくしゃっとした今っぽい髪型が可愛い。40を越えた子持ちのオバサンが同じ姿で着たら、安っぽさとだらしなさで目も当てられないであろう姿が、10代の彼女たちにはかえって魅力を増しているのです。今しか輝けない、「野の花」の魅力。青臭く、粗雑で、無知な可愛さ。エエなあ(笑)。
 だって、彼女たちには分相応なんですから。今時のプリント浴衣は、親におねだりすれば買ってもらえる、下手したらお小遣いで買える値段です。たぶん、近所の駅ビルやスーパー、せいぜい川崎の地下街辺りの吊るし物のはずです。それでも、非日常的な、ワンランク上のお洒落です。
 若い女の子の、慎ましいながらも、はじけるようなお洒落って、眩しいです。女の私がそうなんだから、男子中高生諸君には相当目の毒でしょう(笑)。

ーーーーーー
上野公園夏祭りオフは無事行われました。レポはまた!


タグ:甚平 浴衣
posted by eribow at 15:51| Comment(14) | TrackBack(3) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月09日

生きてこそ着物も

 高校以来の友の訃報に接しました。彼女とmizuhoと私と3人、イモ高校のイモトリオでした。修学旅行も一緒に行きました。遠い地方へ去っても、交流は続きました。おうちへも泊めていただき、子連れで温泉旅行も行きました。
 人生80年時代に、折り返し地点だというのに。早すぎる、急すぎる死でした。闘病の事情は知っていましたが、発達した現代医学に楽観していました。

 「同級生」から、「着物友達」へ進化したmizuhoと私をいつも羨んで、「私も着たいなー」「近所だったら絶対一緒に出かけてるのに」と言っていた。せっかく着付けの資格もあるのに、子供が小さいから、となかなか着なかった。「いつか3人で遊ぼう」という夢は、永遠に夢となりました。

 先週夫方祖母を見送ったばかり、立て続けです。しばらく心は喪でご了承下さいませ‥。
posted by eribow at 23:58| Comment(15) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月06日

美しい喪服の思い出

 eribowの「喪の和服」話を読んで、思い出したことがある。

 まだ、このブログを始める前、3年くらい前のことだ。私が、新卒で入社してから4年間くらい「直属の上司」だった人が突然亡くなった。彼はしばらく前に会社を離れて独立していたので、どうしているかなあ、と思っていた矢先のことだった。いきなりお通夜の案内が来たのでものすごくびっくりした。

 まだ40代だったと思う。亡くなる直前まで普通に働いていたらしい。いわゆる過労死というやつかもしれない。
 一緒に仕事していたとき、飲みの席でいつも聞かされていたのが「女は30(歳)からだよ、着物だよ」だった。当時二十代前半だった私は、このオヤジ何いってんだか、と思っていたものだ。歴史の薀蓄とかも大好きだったなあ。思えば当時、彼は今の私より若かったはずなのに渋い趣味だ。

 愛妻家で子煩悩で、今思えばいい人だった。よく息子の自慢話を聞かされたものだ。彼の葬儀で、初めてその息子をみた。まだ幼い面影のある中学生。父を亡くすには早すぎるよね。

 そして初めてお会いした「愛妻」は、美しい喪の着物姿だった。葬儀の最後に彼女が「夫が好きだった着物を着ました。子育てで忙しくて、なかなか着てあげられなくて、今思うと残念で・・・」と涙ながらに話したのを聞いて、こちらもどっと涙があふれてしまった。
 残念だよねえ、自慢の妻のこんなにきれいな着物姿見られなくて。

 いまだに、彼女の「喪の着物姿」の美しさは心に残っている。あれ以上きれいな喪服姿にはまだ出会っていない。

<eribowのコメント>
 中学生の息子&40代のパパ‥我が家の近未来じゃないですか(><; 他人事とは思えないですね。

 着物好きの配偶者は着物に興味がない、というパターンは意外に多いですよね。(現に私たち2人ともそうだ!)

 こんなことになるならば、もっと着てあげていればよかった、と思われたから、お見送りの日にお召しになったのでしょうね。

>「女は30(歳)からだよ、着物だよ」
 素晴らしいです!そういうことを言ってくれる男の方はエライ。ますます惜しいです。

 ご冥福をお祈りいたします。
posted by mizuho at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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