2007年09月26日

中秋の名月・家族でお月見

 昨夜の月はきれいだった! まさに中秋の名月。
 歳時記カレンダーを日々眺めているので、娘たちもかなり前からお月見! と盛り上がっていた。このカレンダー、私より娘たちに威力を発揮している。妙なこと知ってるなと思ったらこれが元ネタだったりするんだよね。

月見2007.jpg 月の撮影って難しい・・・肉眼だとクレーターまではっきり見えるのに。
 うちのベランダから撮影。月見って家の中でできるから便利。ほんとは縁側があればもっといいんだけど。一戸建て願望はほとんどないけど、縁側だけは欲しいなあ。

すすき2007.jpg すすきは仕事帰りに近所の花屋で買った。ついでに好きな秋桜も。
 ほんとはさー、こんな植物、買うもんじゃないて摘んでくるもんだよね。
 祭日も仕事だったし、仕事から帰ってくるともう真っ暗だし、いたしかたなし、という感じだけど、来年は娘たちと摘みに行きたいものだ。すすき野原(あるのか?)でお月見、なんていうのもいいなあ。

月見団子2007.jpg  昨年は失敗した月見団子だけど、今年はちゃんと団子用の粉を使ったのでばっちり。私が夕食の支度をしている間に長女が全部つくってくれた。形がちょっとでこぼこなのはご愛嬌。
 どう考えても夕食後には食べきれないので、小さなお重に入れて飾る。残ったらそのままふたをしてしまえるし〜。

 団子はきなこをつけて食べた。お月見イベント参加も考えてたんだけど、家族でやる季節行事もよいものだ。明日は満月。しばらく美しい月が楽しめそう。
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2007年09月25日

着物だらけの日本橋三越・乳がんセミナーへ

 日経新聞主催の健康セミナー、第61回「女性だから知っておきたい乳がんのこと」行ってきました。
 場所は日本橋三越6F三越劇場です。その後別件で必要があったので着物で行ったのですが、本格的なお着物のメッカである日本橋三越、キンチョーします(><;

日本橋三越劇場にてjpg 着物:0円(いただき物)
 帯 :1,000円(リサイクル屋)
 帯揚:1,000円(呉服屋)
 帯締:1,000円(イベント出店)
 足袋:0円(いただき物)
 草履:3,000円(呉服屋)

 カジュアルでありつついちおー日本橋に敬意を表したもの、秋らしい色彩のものにしてみました。着物は、着付け教室でご一緒した着物先輩からお譲り頂いた、私が持っている中ではかなりいいモノです。帯は「綿だから安いんだ〜」と思い込んで買ったのですが、やっぱり絹かも??紬地に染め模様です。

 会場はほぼ満席。殆どが女性でしたが、ご夫婦らしき男性の姿もちらほら見受けられました。
 前半は3人のお医者さんが講演。短い時間の中で専門的な知識、最前線の情報が満載で、非常に密度が濃かった。
 後半はご自身が乳がんを発病、手術、復帰して今や乳がん界(?)の顔となった山田邦子さんのトーク&パネルディスカッション。彼女らしく面白おかしく話しつつ、よっぽど事前打ち合わせしてあるのか、計算されつくしたかのような盛り沢山な体験談でした。

 早期発見すれば99%治ること、最近は乳房温存手術が主になっていることは、私が知っていた通りでした。骨に転移しやすいこと、ゾメタという薬物が治療に使われることなど、友の闘病を通して知ったことも出ました。
 「忙しいから」「そのうちやらなくっちゃ」と健康診断を延ばし延ばしにしていた友に、もっと強く勧めればよかった、と後悔している私ですが、40代からぐっと発病率が上がる、というデータを見て、胸つまりました。「まだ30代だから」という油断が、彼女にも私にもあったに違いない。
 他の癌や、海外での死亡率は減少しているのに、増え続けている日本女性の乳がん。現在、女性の癌のトップなのだそうです。

pinkribbon 002.jpg 「お土産」にピンクリボンのピンバッジが入っていました。乳がん検診を受け、早期発見を促進しましょう、という運動のシンボルです。
 うーむー和装には困ったな(^^; そうだ、「なかったら作る」発想の私です、和服版のピンクリボンが開発できないかしら?!帯留め、帯飾り‥その辺かなあ。いまいちコーディネートしづらい色彩、デザインではあります(^^; ま、「主義主張モノ」なので、特別な場合だけと割り切ればいいのかな?

 会場の外の6Fは宝飾品売り場。普通、そういうフロアってがらがらしているものだけど、日曜日だったこともあるのか、混み合っていました。混んだ宝石売り場!さすが日本橋三越です。店員の黒服さえ眩しく、お客様の着物率は明らかに高いです(震)。
 ビシっと袴姿が決まった稲川淳二風のカッコイイ男性2人連れものしのし歩いていました。レアな男着物、こなれた着こなし、しかも2人も‥さすが日本橋三越です(こればっか)。すごーく迫力があって、政界の黒幕かヤクザの大親分か?(震) いや、それにしてはワルそうではなかったけど‥と書きながらはたと気づきました。もしかして稲川淳二本人?!(^^; あの迫力はスタアのオーラだったのかもしれません。山田邦子が出演してるんだもんね、もしかしたら会いに来たのかも(憶測)

 乳がんで、同じ年の友を亡くした私です。検診を怠ったために手遅れになった‥その哀しい轍を踏まないためにも、生きている限り「ピンクリボン運動」をしていこうと思います。
 秋にはピンクリボン・フェスティバルという啓発活動が行われているそうです。10月1日は東京タワーなどのライトアップも行われるとのこと。街中で見かけたら、ぜひ乳がんのことを思い出して下さい。

 茶の紬 友と乳房を 悼む秋 〜衿女

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2007年09月24日

海洋深層水露天風呂!湯上りは浴衣♪

 連休中、三浦半島の「ホテル観潮荘 海洋深層水露天風呂」へ家族で行ってきました。何度も立ち寄っているお気に入りの風呂です。大人1,000円子供500円、JAF会員は2割引。こじんまりとしていますが、絶景!寝湯は最高です。
 今までは昼しか行ったことがなかったのですが、初めて夜に。対岸にほんのりとオレンジ色の灯火が見えて、ロマンティックで気に入りました。あっち側からは見えないのかな?(><;

misaki 007.jpg な、な、なーんと、浴衣(女物)の貸し出しを発見。300円。可愛らしい色柄に作り帯だから、若い女の子向けかな?
 ホテルの併設入浴施設なので、ロビーや休憩所には宿泊客がホテルの浴衣でウロウロしていますから、一般の立ち寄り湯以上に浴衣馴染みはよろしいようです。

misaki 009.jpg というわけで(?)、風呂上り浴衣がお気に入りの私も、負けじとマイ浴衣持参しましたよ♪

 浴衣 :0円(いただき物)
 半幅帯:800円(イベント出店)
 下駄 :2980円(生協宅配)

 海洋深層水風呂って、要するに「塩水」ですから、保温性抜群なんですよね。出て、入って、出て、入って、を繰り返して有効成分を肌にしみこませる「正しい温泉入浴法」(ここは温泉じゃないけど 笑)で1時間も入ったら、ぽかぽか‥を通り越して暑いぞ(^^; 冷え性の方には特にお勧めですね。
 お肌がつるつるにもなるよ。だんなと息子たちも顔つるつるで可笑しかった(笑)。

misaki 012.jpg すぐ近くの三崎まで走り、港を浴衣姿でカラコロ歩きます。火照った体の汗を浴衣が吸い、潮風が心地いい〜♪並み居る海鮮屋さんの一つでお夕飯。すっごいボリューム(@_@; と鮮度で大満足でした。
 風呂上り、お座敷で浴衣でダラダラして、美味しいものでお腹一杯‥って贅沢ですね♪

 こんなささやかな楽しみも、「普段に着物を着よう」という思いがベースになかったら、行動に移せていなかったかも。普段から着物を着る行動をとっていなかったら、たかが浴衣でもちょっと億劫と感じていたかも。

 港にて 湯上り浴衣 月愛でる 〜衿女   

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2007年09月23日

墨染め衣への憧れ

 着物ライフを始めて、起こった面白い変化の一つが、仏教への関心です。
 家庭にも自分自身にも全く宗教色のない、でも神仏はどこか信じていて神社仏閣で手を合わせ、賛美歌に心動かされ、先住民の儀式に荘厳を感じる‥宗教心っぽいものは持っている。典型的な「日本的無宗教」でした。
 そういう人にとって、仏教は最も近しい宗教だよね。

 お彼岸、祖母の家に遊びに行った際、檀家になっているお寺のご住職がお経をあげに来てくれました。20年以上前、祖父が亡くなってからのお付き合いで、大変お話が面白く、それでいてどこか深々と心を打つ風情を持った方。祖母は崇敬し大変懇意にしていて、私も折に触れお目にかかっています。
 私たち家族にも各々般若心経のコピーを渡して下さり、位牌の前で皆で読経しました。小学生の息子たちも初めて見る漢字だらけの不思議な紙に目を白黒させつつ、振り仮名を追って神妙に唱和していました。
 別のコピーには「八正道」とその意味が書かれていました。「正しい認識、正しい考え、正しい言葉、正しい行い‥」そうそう、こんなの高校の社会でならったっけ、と思い出しつつ、なんて現代に欠けているものばかりなんだ、と嘘寒くなりました。

 お経の後に、小さな「お説教」(現代の、お小言という意味ではなく、本来の教えを説くという意味の説教!)をして下さるのもいつものことです。今回は、息子たちに配慮してか、うんと易しく噛み砕いたお話でした。曰く、
「お釈迦様は6年間の厳しい修行の末に、世の中の真理を見つけました。それは3つ。明日のことは分からない。人は自分一人で生きているのではない。人生思い通りになんかならない。」実際は少し具体例も交えましたが、まあ、こんな話でした。
 身分も家族も捨てて6年も苦労した割には、ずいぶんありきたりな結論だ(笑)。でも最近仏教に興味のある私にはこれが「諸行無常」「縁起」「一切皆苦」だ、とピンときました。こんなに子供にも直感で理解できる言葉で、大事な仏教の教義を伝えるなんて、やっぱりすごいお坊さんです。

 かつては日本人の生活の中にも、「目に見えない正しい行いの道」を説くこのような役割が社会の中に存在し、機能していたんだよね。別に着物とリンクしているわけじゃないけど(^^; でも、かつてみんな着物を着ていた時代にあったものが、今は消えてしまったのが、シンクロして見えて、切なくなりました。

 お坊さんの袈裟は茶色でした。単衣なのかなー、30度近い気温に、外では暑そうでした。

 作家・瀬戸内寂聴さんは得度しました。作家や知識人にクリスチャンが比較的多い中、当時新鮮な思いでした。
 彼女がどんな思いで僧籍へ入ったか、さして詳しくない私には分からないのですが、源氏物語を訳した彼女の中に、自然と「仏教が生活の中に生きていた」感覚が刷り込まれたことは間違いないと思う。
 その衣服を身につけることで、「その時代の精神」とつながることができる‥そういう意味で、僧衣をまとってみたい、とちょっと思った私でした。

 道を説く 袈裟に映るや 彼岸花 〜衿女
posted by eribow at 10:46| Comment(7) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月21日

下駄の歯が折れた

waretageta.jpg 二枚歯の下駄で走ったら、歯が折れちゃいました(汗)。あーあ(がっかり)。

 これが、普通だったら「不吉な予感?!」だったかもしれないけど、全速力で走ったんだもん、当然よねA(^^;
 昔だったら修理して使ったんだろうなあ。いちおう木工用ボンドで接着してみるか?でも、力のかかる場所、そんなので大丈夫なのかなあ?
 昔ならアスファルトもコンクリートもないものね。土の地面なら、こんなに欠けないよね。庶民の日常(=走ったりもするような場合)は草鞋(わらじ)や裸足だったろうから、きっと下駄で走ったりはしなかったよね。この現代に下駄で走る私が間違ってました。ごめんなさいm(__)m>下駄さん

 夏去りて 折れた下駄の歯 痛ましき 〜衿女
posted by eribow at 20:13| Comment(9) | TrackBack(0) | eribowの箪笥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月20日

着物で「交通安全」

hatamochi 002.jpg 昼間着物でお出かけしてたのですが、小学校の下校時の交通安全PTA活動のお当番に直行しました。学校から配布された黄色い旗を持って、角に立つのです。

 本日のこしらえは、黒地の浴衣にざっくりした生成りの七宝柄単名古屋帯。あれれ、写真見たら袖が変?(汗) 

blackyukata.jpg 着物:0円(いただき物)
 帯 :0円(いただき物)
 帯揚:1,000円(イベントの出店)
 帯締:1,000円(イベントの出店)
 麻足袋:980円(イベントの出店)
 下駄:300円(フリマ)

 遅れそうになったので、二枚歯下駄で走って汗だくです。校門前に駆けつけると、いつもお世話になっている副校長先生が満面の笑顔で「うわー、ありがとうございます」(<意味不明)運動会の出し物で盆踊りをやるので、その練習に来たと思われたのでしょうか?(^^;

 たくさんの子供たちと顔見知りです。不思議そうな顔をしつつもニコニコしています。予想に反してさほど騒がれもしませんでしたし、喜ばれもしませんでした(^^; が、表だって反応なくても、(特に女の子には)この着物姿が原体験として刷り込まれてくれればな、とちょっと期待しました。
 息子の保育園時代の同級生の闊達な女の子には、「Kちゃんのお母さん、どうして浴衣着てるの?(大声)」と聞かれました。よく“着物”を着てるとその台詞を聞くのですが、今日は本当に“浴衣”よね(笑)。

 下校する息子たちといつもの仲良し君たちと合流して、旗持ちながら一緒に帰りました。
 意図しての学校行きではなかったのですが、まあ、「意味もなく着物」の一環としてちょうどよかったかな?(^^;

 下駄鳴らし 息子お迎え うろこ雲 〜衿女

posted by eribow at 20:08| Comment(25) | TrackBack(0) | 着物でお出かけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月19日

幸田文の『きもの』やっと読んだ

 ついに読みましたよー。
 タイトルが着物ずばりそのものだし、幸田文といえば着物好きの間では名前が挙がるし、すでにmizuhoも言及しているし、着物病患者やっていればいずれは読む運命よね〜。

 予想に反してというか、期待しすぎだったというか、別に「着物のお話」ではなく、家族を中心とした人間関係の物語でありました(^^;  いや、着物の描写が微に入り細を穿ち繰り広げられてると思ったからさー(笑)。あるいは林真理子の着物本(あれはエッセイか)のように、怨念?執念?にも似た着物話かと思って。
 でも、考えてみれば、当時の感性では、私が今抱いているような特殊な憧憬ではなく日常のものだったわけよね。すごく素敵で大事なもの、になるのは、逆に「失われて」からなのではないだろうか。まあ、そうはいっても、当時だからこそ「晴れ着」のインパクトは強かったようですし、日常着への「こだわり」もありましたが。

 いろいろな着物「常識」が面白く、目を皿のようにして、当時(明治〜大正時代)の衣装風俗観察いたしました。今よりずっとゆるやかだったろうと思われることも、今以上にずっとうるさかったことも、交じり合っているようでした。
 着物に対する感性だけでなく、人生そのものに対する感性も、もちろん現代とは違っていて、そういったところを併せて観察するのも面白かった。

 ツッコミ所満載なので、何話かに分けて、気になったネタを書いて行こうと思います♪

 震災忌 焼けし明治の 布(きれ)思ふ 〜衿女
posted by eribow at 18:07| Comment(2) | TrackBack(0) | おすすめの本・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月16日

木綿着物を解いてみた

 昨年、「和裁の神」が降臨して、突然3日でミシン縫い仕上げてしまった木綿単衣。「ま、着られれば何でもいいじゃないの♪」と浮かれていましたが、何度も身につけているうちに、言いようのない着心地の悪さと評判の悪さ(^^; に気づくようになる。
 評判とは、曰く、だらしなく見える、着付けがヘタに見える‥着付けが下手っぴいなのはいつものことだと最初は聞き流していたのですが、どーもこの着物を着ている時に集中してるような気がするんだよね。そう思って、改めて写真を見直すと、確かに何となく変な気がする。努力してもなかなかキレイに着られないっちゅーのに、仕立てのせいで毎度キレイにならないというのも悔しい。
 いつか作り直そうと思っていましたが、ついに解いてみました。

toita.jpg 総ミシン縫いなので、大変でしたよ(^^; リッパーで地道に。袖だけは形を残しました。
 縫い代適当だったので、恐ろしいことになっていました。身幅が40cm以上もありました(^^; どてら?丹前?(苦笑) 着づらいわけです(遠い目)。

 以前は、「衣服一枚縫い上げるなんて、大層なことだ」「不器用な私に縫い物なんて敷居が高い」とずっと思ってました。が、染め織の工房を訪ねたり、お直し和裁にチャレンジしたり、家庭で着物を縫うのが当たり前だった時代の小説を読み漁ったりするうちに、和裁への心のハードルが随分下がったみたいです。「できない」なんて、ほとんど「気後れ」が作り出しているものなんだなあ、と感じます。
 一枚、通しで縫い上げてみて、意外に「和裁は簡単だ」ということを発見して、勇気が出た、ということもあるかもしれません。勿論、上手に縫うのは難しいかもしれませんが、昔家庭科の授業で作成した洋服たちに比べれば、シンプルで粗くて‥なんというか優しい(易しい、じゃないよ!)感じがします。家庭料理とか家庭菜園、という言葉がありますが、家庭被服って感じ??

 ミシン縫いの際は、「勢いでやらないと途中で飽きて投げ出してしまいそう」という不安のため、超特急で作り上げましたが、もう途中で投げ出すことはないだろう、と自信ができたので、焦らずのんびり仕立ててみようと思います♪今度こそ、身幅測ってね(^^;;;

 着物解く 手に秋の陽(ひ)の 温かき 〜衿女

posted by eribow at 15:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 和の手作り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月14日

久しぶりの単衣

 夏はずっと浴衣でした。薄物が相応(ふさわ)しい場面でも、木綿着物風浴衣に長襦袢を合わせて済ませてしまった(^^; 昨年も一度も薄物を着なかったので、今年こそ着るぞ!‥と思っていたのになあ(反省)。
 着物「遊び」なので、厳密にルールには拘らず、暑ければ夏物でいいと思っていた私ですが、昨日はちょっと涼しかった。やっと単衣が着られる!と飛びつきました♪

 目白のカフェ「花想容」にて。
kasoyo hanashiika 002.jpg 着物 :0円(いただき物)
 帯  :5,250円(リサイクル屋)
 帯揚げ:3,000円(絞り染め体験)
 帯締め:1,000円(呉服屋)
 足袋 :980円(イベント)
 草履 :3,150円(呉服屋)

 お着物は、かづこさんよりお譲りいただいた紬。軽くてすべすべしてとても着心地がいいです♪せっかく涼しくなったから、温かみのある色合いで。
 帯は、初めて自分で買った帯。写真で見ると光ってますね、紬にはいまいちでしょうか(汗) うーん秋なのに白&紫?と迷ったんだけど、実は先に決まったのは帯揚げ。3月にココで絞り染め体験したので、身につけて行きたかったのです。それにちょうどこの帯の紫が合ったの♪帯揚げも合わせました。
 写真には撮ってませんが、髪飾りはちびびさんから買い取った紫のストーンのコームで夜会巻です。

 久々に「しっかり」着たなあ、という感じ。お太鼓結びが新鮮です。浴衣は、襦袢省略は、楽だけど、ヤッパリ着物はええなあ(はあと)。そして‥ふつふつと胸にこみ上げる幸福感、高揚感。ああ、これだ、これがよくって私は着物を着てるんだ、と感じました。
 浴衣しか着られなかった頃、恨めしかった長い「着物シーズン」が、これから楽しみです♪

 赤き血を 単衣包みて 秋の庭 〜衿女

posted by eribow at 23:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 季節を感じる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

十三参り情報求む!

 長女の浴衣ネタにいただいたerinekoさんのコメントから、ふと気になり始めた行事、十三参り。

 前に紹介した漫画でもネタになっていたので認識はしていたのだけど、十三、という響きから、まだ先だと思っていた。でも改めて調べてみたら、数えの十三、生まれと同じ干支の四月十三日・・・って、うちの娘、もう終わってる?!
 ・・でも、「中学校にあがる春休み」(と書いてあるところもある)だったらまだだし、どっちなんだろ??

 私自身、十三参りなんて知らずに育ったし(親も知らないと思われる)、近所でやったという話も聞かない。ネットで調べると、京都中心の行事らしく、日付限定行事みたいに書いているところもあれば、親の都合でいつやってもいい、みたいなアバウトな情報までばらばら。都内だと、浅草寺でやっているみたいだけど、みかけたことないなあ。

 でも、大人になる通過儀礼に大人の着物を着る、好きな漢字を書いて奉納するというのがなんだかすてきだし、ぜひやってみたいなあ、という気持ちになっている。十三参り、やったことある方、知っている方、ぜひ情報ください!!
posted by mizuho at 19:14| Comment(14) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

季節変わりは着物変わり

 秋が来ました。もう夏終わらないんじゃ?と心配になったほどの瞬間最大風速的猛暑でしたが、ちゃんと秋は来るんですね(しみじみ)。冷房を切った部屋の窓を開け放つと、冷房より温度低い空気と虫の音が流れ込んできます。

 季節の変わり目は「何を着たらいいの?」とそわそわしますね。特に初秋、あまりに暑苦しくても馬鹿らしいし、でも早く秋らしい装いはしたいですし。
 暑かったら、木綿単衣風に着られる濃い色の浴衣に地味な帯を合わせて。涼しかったらこっくりした色の単衣紬に茶系の帯はどうかなあ?なんて、明日の装いを算段するのも楽しい。
 洋服でもね、白、海を思わせる水色、アクリルカラーの花柄、など夏満開の色彩感覚から、すっと落ち着いた色彩に切り替えてみたくなったり。
 単衣の季節は短い。着物の「旬」を意識することで、うつろう季節をせわしく追うのもまた楽し。mizuho、また歌を詠んでおくれ〜!

 単衣呼ぶ 秋風に乗り 鈴のおと 〜衿女
posted by eribow at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節を感じる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

日本文学の中の着物を読み解く

 江戸〜明治・大正〜昭和初期を舞台にした小説を読んで、着物に関わる細かい描写にはっとさせられることが多くなりました。かつてmizuhoが「着物遊びの楽しみ その4 読書が楽しくなる」ですでに語ったことと同列なんだけど、幸田文の『きもの』谷崎潤一郎の『細雪』のような「着物関連小説」でなくとも楽しめる、という話題。

 たとえば太宰治の『斜陽』。舞台は太平洋戦争終戦後。没落華族である主人公一家は住み慣れたお屋敷を手放して地方に隠棲するのだけれども、病気になった時に往診にやってきた村の医者が「仙台平の袴」をはいて来た、というシーン。袴のビジュアルや種類なんか知らない過去であったら、「その時代の人だから和服も普段に着てたんだよな」程度で読み流していたであろう、本筋とは関係のない小さな箇所。今なら、「仙台平の袴」の一言で目にも浮かびますし、「元華族」の一家に対する地元の人たちの敬意、といったものを瞬時に感じ取ることもできました。

 たとえば有吉佐和子の『華岡青洲の妻』。時代は江戸後期。華岡青洲とは、当代一の外科医なのですが、当然手術着も和服(^^; 後半クライマックスの手術シーンで「柿色の麻の羽織」「紋付と同じように背中と袖の五箇所に太い組紐で作った輪を縫いつけてある」との記述がありました。
 「麻」なのは洗えるからですよね。通気性もよさそうだ。そう、着物に親しんでいないと、紋の存在すら認識することもないし、ましてや位置も分からない。また、たすきがけを日ごろ体感しているからこそ、手術の際に袂を「たくし上げる工夫」が必要であり、どんなものなのか感覚的によく分かる。
 また家族の女たちが家計を助けるために「機織」に勤しむシーン。自分が機織体験を持つ今、それがどんな作業で、どんなテンポで、生活の中でどうなのか‥が感覚的に分かる。『鶴の恩返し』の世界も今はよく分かるぞ(笑)。

 長年タイトルだけ知っていてようやっと初めて読んだ田山花袋の『蒲団』。時は明治30年代。主人公の中年男が恋する若い女の、恋人(=若い男)と対峙する場面で、件(くだん)の恋敵は「白縞の袴を着け、紺がすりの羽織を着た書生姿は、軽蔑の念と憎悪の念とをその胸に漲(みなぎ)らしめた」との描写。残念ながら、当時の習俗におけるこの身なりが意味するところを深く分かったわけではありませんが、どういうものなのかビジュアルは浮かびますし、「たぶん、若々しくてイマドキなんだろうな」ということは察せられる。

 これら例を挙げた着物シーンは「背景」にすぎず、暗喩としての小道具ですらない。それでも、どんなものかが目に浮かび、そこに作者が無意識に何を意味させようとしたか読み取れる。そして、そのほんの僅かな知識が、その場面を生き生きとさせる。
 江戸〜昭和くらいにかけてを舞台とした文学作品ならば、随分「読み」ができます。そして、その間をテーマにした名作は、それ以降やそれ以前と比べても大変多い。文庫化された定番の古典を読むならば、大抵の作品に「和服のサイン」を見て深い読みができる楽しみがあるではないですか!何だか得した気分です(ほくほく)。

 余談ですが、大岡昇平の『野火』も読みました。舞台は太平洋戦争中の激戦地。当然着物は出てきません(^^;蛆のわいた死体、衣服を破って膨れ上がる腐乱死体、ちぎれて破片となった死体‥衣服以前の話ですな(-_-; 主人公の敗残兵は、生の芋を齧り、自分の体についた蛭(!!!)を食らい、ついに人肉食に肉薄します。質感、文様、色彩などの衣服のコードを語ることは、生死のぎりぎりにおける人間性がテーマになった場合はどうでもいいことなんだなあ‥とチョッピリ感傷に耽りました。
 でも、同様の「人間の極限」をテーマにした、未読の『楢山節考』、時代はいつだか分からないけど、おばあさんが着ている着物の場面はありそうだ。あるとしたら「貧しさ」や「生活感」などを示しているはずよね?(わくわく)やっぱり、日本文学に「着物を着ることによって生まれた視線」の面白みは切り離せないかも!
posted by eribow at 15:29| Comment(7) | TrackBack(0) | 着物遊びの楽しみを語る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月05日

使わなくなった着付けグッズ

 最初に通った(もう10年前)着付け教室が「着付け便利グッズ満載」なとこだったので、長らくウエストベルトを愛用していた。腰紐代わりにおはしょりつくるのに使うゴムベルトのことね。

 伸縮するのでお腹いっぱい食べても苦しくならない、紐がはみ出してきたりしない、あらかじめサイズをあわせておくと着付けも早い、と「腰紐より便利」な感覚で使っていた。・・・なんだけど、ここ半年「やっぱり腰紐」になってきている。

 理由はいくつかあるのだけど、一番は裾が上がってくるということ。ベルトを腰の位置で締めても、歩いていると上にずりあがってきてウエスト位置にきてしまう。
 すべりのいい布だと特にそうで、気がつくと裾が妙に短い、ということが何度かあった。最初はベルトのせいだとは気づかず、自分の着付けミスだと思ってたんだけど。

 お下がりの、丈が短めの着物はどうしても腰で紐を固定しないとおはしょりがとれない。で、腰で決めて着付けるのだけど、ベルトだとどんどん上がってきてしまう。きちんとウエストと腰を補正すれば大丈夫なのかも知れないんだけど、ここのところ補正はしない方向になってきてるんだよね。

 妹の結婚式でプロに着付け頼んだとき、楽なのはベルトだけど崩れないのは腰紐よ、といわれた。それをきっかけに、しばらく腰紐にしてみたら、確かにしっかり腰に固定されて気持ちいい。それに、夏場はベルトより涼しい。そんなわけで、原点に帰る、じゃないけど腰紐派に。

 クリップつきの伊達締めやコーリンベルトも使わなくなったなあ。襟元が崩れないのはいいけど、どんどん詰まってくる傾向があることに気づいてしまった。なんだか半襟がすぐ隠れちゃう、と思っていたんだけど、クリップで長着の襟をひっぱり気味だったようだ。
 やめてから、襟元がすっきりきれいになった。便利グッズ、意外な落とし穴。単に、使いこなせていなかっただけかもしれないけど・・

 逆に、この夏見直したのは着物クリップ。長着を着るとき、長着の襟と長襦袢の襟を後ろであわせて留めておくのに使うほう。
 使っても使わなくてもたいして変わらん、となめて省略したりしてたんだけど、「クリップつき伊達締め」やめてみたら、着付けの時にこれを使うかどうかで襟元の決まり方が全然違うことを再発見。遅いって・・・
 これが長襦袢でなく、肌襦袢+半襟のときにもまた絶大なパワー。別にクリップでなくても、せんたくばさみでもいいんだけどね。

 まだまだ試行錯誤中の着付け。便利を求めて原点に戻っているような。長らく受け継がれてきた知恵にはかなわないってことかなあ?
posted by mizuho at 21:58| Comment(9) | TrackBack(0) | 着付・髪型・化粧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

浴衣でお台場プール&科学館

 久しぶりにeribowと子連れでお出かけ。招待券で船の科学館プール&船の科学館〜お台場ディナーという定番コース。子どもらも楽しく、親は親でじっくりおしゃべりできるというのが気に入り、もう3回目くらいになるかな?

船の科学館で.jpg プールはちょっと肌寒かったが、子どもらは平気で遊んでいた。大人はプールサイドでおしゃべり。浴衣で出かけ、水着に着替え、また浴衣を着る。さすがに慣れたので洋服の着替えとそれほど変わらないけど、プールの更衣室、床びしょびしょなので、帯を濡らさないようにちょっと気を使った。

 私は先日娘に着せたのと同じコーデに半襟・足袋。一回ちょこっとだけ着た浴衣をすぐ洗濯するのもなあ、というだけの理由なんだけど。 
 eribowはピンクのギャル浴衣。実はお気に入り?!

写真とるeribow.jpg 夕食は台場に移動して、テラス席で格安イタリアン。レインボーブリッジの夜景が美しい! 夜景には目もくれず食べまくる子どもらと、例によって写真を撮りまくるeribow。

レインボーブリッジ.jpg
 夕風が涼しい。夏も終わるなあ。浴衣も着納めかな。今の季節が一番着ていて気持ちいいので、もう少し浴衣でお出かけしたい感じではあるんだけどね。

<eribowのコメント>
 日焼けして真っ黒になったので、アフリカンな趣(おもむき)になりましたf(^^;<ギャル浴衣 そう、意外に気に入ってます(笑)
 別に打ち合わせしたわけでもないのに、先日上野に行った際は藍染め&藍染めの古典シック路線、今回は薄紫&ピンクのヤング明るく路線、バランス取れて嬉しいです♪


posted by mizuho at 23:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 着物でお出かけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月01日

沖縄柄のハンカチいろいろ

 宮古島旅行、行ってきました。モチロン宮古上布もばっちり見てきましたよ!でもその話はおいといて、お土産ショップで見た沖縄伝統デザインの話〜。
 1,050円の大判ハンカチ。もちろん本物の織物・染物ではなくてフェイクなんですけど、安っぽくなくてなかなかいいデザイン。激写してきました。

hankachi 002.jpg まずはご当地・宮古の宮古上布柄。実は私宮古上布について何も知らなかった(^^; この後伝統工芸館でオベンキョウして初めていろいろ分かったのですが、「藍染」と「細かい幾何学模様」が特徴なのね。プリント全盛のこのご時世において、「王族しか身に着けられなかった」超高級着物も、実に地味な印象であります。

hankachi 001.jpg 芭蕉布柄。実は、芭蕉布も見たことないのよねー(^^; なるほどなるほど、優しい生成り色が天然繊維感ばっちりですね。

hankachi 003.jpg 沖縄料理やさんの店員さんのウエアでお馴染み(笑)なので、一番よく知っている紅型。一番チャチになりやすいデザインにも関わらず、このハンカチシリーズのはとっても素敵です。たくさんの色違いがあり、このバージョンと「古典柄」と銘打ってもっと大柄な、振袖チックなバージョンとがありました。

hankachi 005.jpg 着物先輩の友達が着ていたのを見たことがあって、以来憧れになった花織。幾何学模様なのに可愛い、気取りがないのに上品。紅型を「友禅染」になぞらえるなら、花織は「上等な紬」、かなあ?きっと私に似合うわ(鼻息)。

hankachi 004.jpg ええと、ロートン織も知りませんでした(汗)。花織やミンサーとの区別がつきません(汗汗)。お勉強のために写真を撮ってきました。

hankachi 006.jpg 高級着物柄のみに絞ろうかと思ってましたが、琉球絣柄も写してみました。絣、といっても、何となく庶民的でないような?高雅な?風情があって気に入りました。ニセモノのくせに(笑)天然染料の雰囲気がとってもよく出ています。

 ミンサーもありましたが、「知っている」ので外しました(^^;

 結局このお土産屋にはその後行かず、他では見かけなかったので、買っておけば!とちょっと後悔。逆に那覇空港とかならあるのかなあ?帰りは宮古‐羽田直行便だったため、駄目押しのお土産ショップ攻略不十分でした(残念)。
 沖縄に行かれる機会のある方、見かけたら買いだと思います!(-_☆

posted by eribow at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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